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ダイエット、激しくやりすぎると耳の健康にも悪影響


  • ダイエット、激しくやりすぎると耳の健康にも悪影響
20代の会社員Aさんは、本格的な休暇シーズンを控えて短期間ダイエットに突入した。目標体重までの減量は成功したが、突然耳が詰まったかのようになって自分の声が大きく聞こえ、病院を訪れたところ「耳管開放症」という診断を受けた。

耳管は鼓膜のうしろにある「中耳」と呼ばれる空間と鼻を結ぶ管で、耳の中の圧力を調節する役割をする機関だ。普段に閉じている耳管は唾を飲み込むかあくびをすると開かれ、空気が循環されて圧力が調節される。

ところが耳管が開いたままになると自分の声が大きく聞こえ、さらには呼吸音まで聞こえて会話に支障をきたし、普段の生活にも困難が発生することがある。

耳管開放症は通常、がんなどの病気、出産や急激なダイエットによる体重減少、極度のストレス、激しい運動などによって発生するが、本人の正常体重を見つけて生活習慣を改善することで簡単に解決することができる。

正常体重の回復以外には、鼓膜にチューブを挿入して耳の内外の圧力を調節する方法で症状を緩和することができ、長期間のあいだ耳管開放症を患っていたり非常に深刻な場合は鼓膜の内側に長い管を挿入し、開放された部分を防ぐという外科的治療を施行することがある。

高麗大安岩病院耳鼻咽喉科のイム・ギジョン教授は「急激な体重減少が原因で発生した耳管開放症は、生活習慣を改善して本人の正常体重を見つけることが最善かつ簡単な治療方法だ」とし「症状が長期間のあいだ持続する場合、専門医の正確な診断のもとで鼓膜のチューブ挿入、または外科的治療を考慮することがある」と説明した。

いきなり耳が詰まるような症状のために突発性難聴または急性低音域難聴などと混同する場合もあるが、突発性難聴は発症後早期に治療を積極的に行わなければ聴力回復を期待するのは難しいため、症状が出た場合は正確な診断と聴力検査のために専門医を訪れることを勧めている。

イム教授は「普段と違って音が聞こえたり、耳鳴りが生じるなど聴覚に不快感が感じられる場合は他の病気の症状、または聴覚に恒久的な影響を与える疾患の可能性も排除できないため、早い時間内に原因を確認することが望ましい」と助言した。
  • イ・ビョンムン 医療専門記者 / 写真=photopark.com
  • 入力 2017-07-25 08:45:57




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