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7~8月に患者が最も多い「手足口病」…手洗い・うがいで予防を


猛暑に手足口病が猛威を振るっている。4月の第四週には外来患者1000人当たり0.7人に過ぎなかった手足口病の患者が、6月第2週には6.7人にまで増えた。約1か月半のあいだに10倍近く跳ね上がったという話だ。通常7~8月に患者が最も多い病気であるだけに、注意を払わなければならない時だ。

手足口病にかかると3~7日程度の潜伏期間を経て、口の中、手、足に水疱性の発疹が現れる。発熱や下痢、嘔吐、咳、鼻水も一般的な症状だ。口の中に発疹が生じ、食料や水を摂取することが困難で、脱水症状が起きる患者も相当数だ。唾液や水泡の分泌液などにあるエンテロウイルスが原因なのだが、これに対抗する抗体がまだ無いため免疫力が弱い子供たちが主にかかる。

患者の90%は10歳未満で、そのうち90%は5歳未満だ。伝染性が強く、幼稚園のような子供が多く集まる場所では拡散が速い。成人もエンテロウイルスに感染することがあるが通常は症状がなく、自然治癒したり軽く症状が現れる程度だ。エンテロウイルスは高温で活動力が強く、夏に発症率が最も高くて春の終わりや秋口にもかかりやすい。

いまだ手足口病を治療する薬は開発されていない。病院に訪ねても症状が緩和するように解熱剤や咳止め薬、鼻水薬などを処方し、脱水を防ぐために水分を十分に摂取するように助言をする程度だ。幸いなことに免疫力が正常であれば、特別な措置を取らなくても通常7~10日の間に自然治療される。ただし梨大木洞病院小児青少年科のキム・ハンウル教授は、「エンテロウイルスの中でも、『71』というタイプに感染して生じた手足口病は気をつける必要がある」と呼びかけている。 71型が原因である場合、他のタイプのエンテロウイルスにより病気にかかった時よりも症状がひどく現れる。痙攣や麻痺が伴い、髄膜炎や脳炎、心筋炎に発展する可能性もある。確率は低いが死亡することもある。単に熱が出たり皮膚に発疹が生じることで終われば、大きく心配する必要なく経過を見守るだけでよい。しかし、もしも痙攣が起きたり体を動かすのが難しい場合、すぐに病院に訪れて検査を受けなければならない。

再発の可能性もあり、予防に注意を払う必要がある。キム教授は「手足口病を防ぐ最良の方法は徹底した衛生管理だ」と説明する。うがいと手洗いは基本だ。特に外出をして帰ってきたあと、トイレに行ってきたあと、おむつを取り替えたあとには流水に石鹸で30秒以上手を洗うのが効果的だ。小児科や産後調理員、幼稚園などで勤務していて子供たちとよく接触するのならば、手洗いにさらに気を使う必要がある。大人はエンテロウイルスに感染しても症状がなく過ぎ去る場合が多く、自分も知らないうちに子供たちにウイルスを移してしまうことがあるためだ。

続いて、子供たちがよく使うおもちゃや食器は入念に消毒する必要がある。タオルや衣類も頻繁な洗濯が必須だ。

手足口病にかかった場合は病院で診療を受け、他の人に病気を移さないように人々が集まる場所を避けなくてはならない。飛沫を介して移ることもあるだけに、咳をするときには口と鼻を覆い、病気が拡散される確率を下げることができる。
  • 毎経エコノミー 第1919号
  • 入力 2017-08-09 09:00:00




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