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前がよく見えないという子供、メガネだけで済ませても大丈夫?


  • 前がよく見えないという子供、メガネだけで済ませても大丈夫?
子供が目がよく見えないと訴えた場合、特に遠くの対象がぼやけて見えたり、子供が物体を近くで見ようとする場合は、近視を疑ってみる必要がある。

幼い年齢で近視が発生した場合、高度近視につながる確率が高いだけでなく、近視がひどい場合は大人になってから網膜剥離、緑内障など他の眼疾患を誘発する可能性が高くなるため注意が必要だ。しかし、両親は近視の程度はあまり大きく考えず、眼鏡店に連れて行って眼鏡を作ることで終わらせるという場合が少なくない。

近視とは遠くを眺めるとき、物体の像が網膜の前方に結ばれる屈折異常をいう。

近視発生の原因としては、遺伝的要因と環境的要因の両方が作用するが、最近の10代の近視の有病率が急増したことについて眼科学会は、生活や学習環境の変化に応じた要因が大きいと見ている。特に最近では、乳幼児期からタブレットPC、スマートフォンなどを通じて動画を視聴する場合がだんだんと多くなっており、誤ったデジタル機器の使用方法や環境が近視を発生させたり、速く進行するように影響を与えていないか注意を払う必要がある。

韓国では、いまだに近視の患者は眼鏡だけを使えば解決するという認識が強い。しかし近視は今後にかけて失明の原因となることがある緑内障、網膜剥離などの重症眼疾患の発症可能性を高めるだけに、予防的次元での社会的関心が必要だ。健康保険審査評価院によると2015年の近視診療数は合計134万6540人で、このうち10代が36.9%と最も多く、続いて10歳未満が20.6%で2番目に高い割合を占めた。

身長の成長が止まる時期があるように、視力の成長も止まる時期がある。おおむね満7~8歳前後まで視覚が発達するため、異常がある場合は時期を逃さず治療を受けることが非常に重要だ。特に2つの目の視線方向が違ったり、物を近くで見たときにひどく眩しがったり眉をひそめたりしたら診療を受けてみる必要がある。首を傾けたり顔を横に回して見る場合、頻繁に瞬きをしたり目をこする場合、一定の場所を注視できずに目が動き続ける場合にも眼科検診が必要だ。

眼科検診は生後6か月と1年になる時点で定期検診を受け、3歳以降には1年に1回ずつ定期的に眼科検診を受ける。子供に症状があるか、視力が悪いという家族歴などがあるときは検査周期をさらに短くする必要がある。

建陽医大キム眼科病院斜視&小児眼科センターのペク・スンヒ教授は「乳幼児期には目が継続的に成長するだけでなく、乳幼児期の発達状態が一生の目の健康に影響を与える可能性があるため、親による管理が必要だ」とし「目の健康のための正しい生活習慣を持つようにし、スマートフォンなどのデジタル機器を揺れる車の中で見ないようにする。また、もしも目に異常が生じるか他の症状が現れた場合、すぐに眼科専門病院に連れて行って専門医の診療を受けるのが良いだろう」と強調した。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-08-16 10:00:00




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