トップ > テクノロジー > IT・科学 > ハンコックタイヤのハイテク研究所…大田「テクノドーム」

ハンコックタイヤのハイテク研究所…大田「テクノドーム」


  • ハンコックタイヤのハイテク研究所…大田「テクノドーム」
△写真=ドローンで撮影したテクノドーム全景。宇宙船が地上に着陸したような威容を誇る。 [写真提供=ハンコックタイヤ]

ここは、大田広域市儒城区竹洞に位置したハンコックタイヤ「テクノドーム」内のある研究室だ。F1レーシングカーの形のモデルカーに座った研究員が幅12メートルと高さ3メートルほどの大画面を前にし、F1競技トラックを模擬走行していた。一見すると大画面を見ながらゲームをしているようだが、この研究は実際に現在開発中のタイヤの性能をシミュレーションで試験するところだ。

ハンコックタイヤは韓国のタイヤ企業としては唯一、実際の状況と同一の仮想テストを進め、すべてのタイヤ特性値をデジタルで記録することができる「ドライビングシミュレータ」と、車両の特性値を記録する「SPMM(Suspension Parameter Measuring Machine) 」などのさまざまな最尖端設備を保有している。

キム・ギョンウン研究開発本部専任は、「複数の車と複数のタイヤを組み合わせて数多くの模擬走行を行うことができ、実際の車両テストを行う前にかなりの部分をシミュレータで解決することができるため、時間とコストを節約できる」と説明した。

昨年10月、ハンコックタイヤが大田に建てた研究開発施設のテクノドームは延べ面積9万6328平方メートルで、地下2階~地上4階建て規模の研究棟と、地下1階~地上7階建て規模の寮棟で構成されている。総2664億ウォンを投資しており、タイヤの研究施設ではグローバルなタイヤ企業の研究施設に匹敵する最高レベルの施設だ。国内の建築物の中では初めて、ハイテク建築の巨匠ノーマン・フォスター卿が設立した「フォスター・アンド・パートナーズ」が設計した。このためにテクノドームはまるで宇宙船が地上に着陸したような形で建てられて、未来型の建物の雰囲気を醸し出す。

第4次産業革命の時代に合わせて研究部門間のコミュニケーションを強調する基本精神は、建物のあちこちに滲んでいる。柱形に作られた小さな建物の「ピラー」10本が一つの屋根の下に集まっていて、各ピラーの外側は全面ガラスで構成されている。このために他の部門のオフィスや、1階の研究室で何の実験をしているのかを見ることができるほど開放されている。各ピラーには壁全体がホワイトボードの会議室がついており、この会議室は他の部署員も使用でき、会議を通じたコミュニケーションが容易に行える。キム・ヒョンナム研究開発本部長(副社長)は、「部門間の融合が重要な第4次産業革命の時代で、例えば材料担当と設計担当が互いに頭を突き合わせてコミュニケーションしなければならない」と話した。これに合わせ、研究施設からそもそも疎通を強調したデザインに変えたという説明だ。

テクノドームではコミュニケーションを通じ、未来の自動車市場の中核となるエコカーの電気自動車専用タイヤ性能の向上などに力を注いでいる。

キム本部長は「ガソリンやディーゼルなどの内燃機関車とは異なり電気自動車はエンジンがないため、エンジンの騒音におおわれていたタイヤの騒音が大きく聞こえる傾向がある」とし、「またバッテリーのために車重が増えるため、車重の圧力に耐える能力もより優れている必要がある」と説明した。

キム本部長は続けて「完成車メーカーが要求する仕様はすべて満たした。現在は量産を控えている」とし、「今後はより優れた電気自動車専用タイヤを開発していくつもりだ」と話した。

福祉水準も優れており、研究者の満足度も高かった。 7階建ての寮棟は研究所とつながっており、保育園・病院・フィットネスセンター・カフェなどの福利厚生施設も整っている。
  • 毎日経済 大田=ウ・ジェユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-09-20 09:06:51




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア