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目がパサパサしてかすむ「眼球乾燥症」、スマホを使うときは頻繁に瞬きをする必要


  • 目がパサパサしてかすむ「眼球乾燥症」、スマホを使うときは頻繁に瞬きをする必要
眼球乾燥症の患者が、毎年増加している。健康保険審査評価院によると、国内で眼球乾燥症と診療を受けた患者は2013年の212万人から2014年には215万人、2015年217万人、2016年224万人と毎年にかけて増加している。

眼球乾燥症は、字のまま目が乾燥してしまう現象だ。眼球乾燥症にかかると目に何かが入ったように異物感が感じられ、目がよく充血する。目が簡単に疲れたり、目の前に膜がかかったような感じがすることもある。視力低下や頭痛も一般的な症状だ。過去には中年の女性患者が多かったが、最近は老若男女の区別なく一般的な疾患になった。

眼球乾燥症の原因は様々だ。涙を分泌する器官が正常に機能していなかったり、目の表面に炎症が生じると眼球乾燥症が発生する。レーシック手術をしたあとに起こることもある。周囲の空気が乾燥しすぎたり、レンズを長いあいだ着用すると確率が高くなる。コンピュータやスマートフォンを利用する時間が増えたという点も、患者数が増加している理由だ。目を閉じたり開けたりすると涙が目の表面を濡らすのだが、モニターやスマートフォンの画面を見ている時は普段よりも目をあまり瞬きしなくなる。これにより眼の表面に水分が十分に供給できないのだが、これが眼球乾燥症につながるのだ。

眼球乾燥症が悪化すると、角膜や結膜に炎症が生じて視力が損傷することもある。緑内障や白内障などに発展する可能性も高い。したがって適時に治療を受けることが重要だ。初期には人工涙液を使用するだけでも症状を緩和することができる。

しかし、江北三星病院のチェ・チョリョン眼科教授は、「眼球乾燥症は、人工涙液を点眼したとしても無条件に完治される軽い疾患ではない。正確な診断なしに無分別に人工涙液を多く使用すると、むしろ悪化する可能性もある。病院で診療を受け、症状と状態に合わせて人工涙液を使うのがいいだろう」と説明する。人工涙液を使っても症状がよくならない場合、抗生物質を服用したり抗炎症の点眼薬を点眼することになる。場合によってはレーザー手術を受けることもある。

幸いなことに眼球乾燥症は、単純ないくつかの守則を守ることで予防することができる。チェ教授は「コンピュータやスマートフォンを使うときは、定期的に休憩を取らなければならない」と強調する。TVを見たり、読書をする際にも同様だ。途中休憩を取り、涙が分泌されるように意識的に目を頻繁に瞬きさせる必要がある。休むとき、目の上に暖かいタオルを乗せるという方法も効果的だ。ルテインやオメガ3、抗酸化剤、ビタミンAのように目の健康に良い栄養素を摂取するのも良く、魚や野菜も有用だ。

飲酒や喫煙を減らすことも、発症の可能性を下げることができる。レンズを頻繁につけると眼球乾燥症にかかる確率が高くなる、レンズを着用する人は定期的に眼科に訪問して目の状態をチェックする必要がある。レンズの代わりになるように眼鏡をかけるのも効果的な方法だ。特に微細粉塵の濃度が高い日には、レンズよりも眼鏡を選択するのが良いだろう。

空気が乾燥しすぎると眼球乾燥症にかかる危険性が大きくなるだけに、室内の湿度は40~60%程度に維持してエアコンや扇風機、ヒーターなどから出てくる風は目に直接あてないのが良い。
  • 毎経エコノミー 第1928号 / キム・キジン記者 / 写真=毎日経済 ユン・グァンシク記者
  • 入力 2017-10-16 09:26:30




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