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ソウル大開発の「電気自律走行車」、市内道路で試験運行


  • ソウル大開発の「電気自律走行車」、市内道路で試験運行
  • 来年1月、ソウル市の都心で試験走行に乗り出す自律走行電気自動車。写真提供=ソウル大イ・ギョンス教授研究チーム

未来の自動車産業の核心競争分野である電気(Electric)と自律走行(Autonomous)技術を組み合わせた「電気自律走行車」がソウル市の都心に乗り出す。電気自動車をベースにした自律走行車の、市内道路の実走行は今回が初めてだ。

3日、ソウル大学と自動車業界によると、ソウル大学のイ・ギョンス機械航空工学部教授がひきいるソウル大学車両動力学と制御研究室は、電気自律走行車の実道路での試験運行許可をこの日に取得した。研究チームは国土交通部の臨時運行許可の要件を満たし、許可証交付とナンバープレートの発給などの臨時運行に必要な手順をすべて終えた。

国内の大学が電気自動車で自律走行車の道路臨時運行許可を受けたのは今回が初めてだ。イ・ギョンス教授は、「都心での自律走行を正常に完了した後、電気自動車・自律走行技術を基盤に交通・環境問題を解決する、未来の自動車・情報通信技術(ICT)の連携研究を本格的に推進する計画」だと語った。

来年1月、鍾路などソウルの都心で試験走行に乗り出すことになる電気自律走行車は、現代自動車が商用化した電気自動車プラットフォーム「アイオニック」に、イ教授の研究チームが開発した自律走行技術と統合安全制御技術を結合する方法で製作された。イ教授の研究チームは昨年10月から現代自動車とともに、国内の産学では初めての電気自律走行車の共同研究を進めてきた。

国内では電気自動車をベースにした自律走行車の、実際の道路走行が行われた事例はまだない。直線走行区間が大部分である高速道路とは異なり、一般的な市内道路の走行は道路状況が比較的複雑で、さまざまなリスク要因が多く、自律走行実験の最高難度の段階として評価される。しかし今回の実道路走行をきっかけにして段階的な商用化が進めば、2020年には完全な電気自律車の出荷が可能だというのが研究チームの説明だ。米国では電気自動車メーカーのテスラ社が、自社の電気自動車7万台に部分自律走行機能を搭載して量産まで成功したが、高速道路などの特定の状況ではドライバーの前方注視義務が要求されるレベルの自律走行技術が搭載された車両であり、完全な自律走行車ではない。

電気自動車と自律走行技術の融合は、将来の自動車産業の版図を変えると予想される。自律走行技術は電気エネルギーで動作するという点から、電気エネルギーが豊富な環境にやさしい車は、電気エネルギーへの変換過程でエネルギー損失量の大きい内燃機関車に比べて有利だ。またモノのインターネット(IoT)やスマートグリッドなどの尖端技術を融合した、スマートシティの実現にも重要な役割を果たすものと期待される。イ・ギョンス教授は、「コネクテッド・カー、自律走行車、カーシェアリングなどの新交通ビジネスモデルの実現過程で、自律走行が可能な電気自動車が大勢として浮上する可能性が高い」と語った。
  • 毎日経済_ヤン・ヨンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-03 16:43:40




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