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サムスン電子、モバイル機器のメモリー512GB時代拓く


来年からスマートフォンのメモリ容量は最大256GB(ギガバイト)という認識がくずれ、512ギガバイトモデルが続々と登場する見通した。サムスン電子が平沢工場で64段積層NAND型フラッシュメモリを大量生産し、厚さは従来とほぼ同じだが、容量が2倍に増えたモバイル用のストレージデバイスを出荷したからだ。

5日、サムスン電子は世界初で次世代モバイル機器用「512GBモバイル用内蔵ストレージ(eUFS/embedded Universal Flash Storage)」を量産すると発表した。今回の製品は高性能の64段512Gb(ギガビット)3次元(D)NAND型フラッシュメモリを8段に積み上げて、専用コントローラを搭載してパッケージにした製品だ。

既存の48段に比べて容量は倍に増えたが、厚さと大きさはほぼ同程度を維持した。サムスンは2015年1月にスマートフォン用の「128GB eUFS」を初めて公開し、容量を2倍に増やした製品を2016年2月に出荷した。今回は再び21ヶ月ぶりに、既存製品の2倍の容量の製品を出荷した。特に独自開発した高性能コントローラによって、データへのアクセス時間も半分に短縮した。

既存のスマートフォンで主に使用されている64ギガバイト製品の場合、超高画質モードで10分の動画13本を撮影することができるが、512ギガバイト eUFSは130本を連続録画できる。スマートフォンに保存された5ギガバイトの映像を、従来よりも8倍以上も速い6秒ほどでPCに転送することもできる。これによって連続写真撮影やファイル検索、動画撮影やダウンロードなどの複雑な作業を迅速かつスムーズに処理することができる。

スマートフォンに採用されているNAND型フラッシュメモリの容量は、同じモデルでも多様であるため、一括して推定することは難しい。ただし最大容量と最小容量の流れを通じて、採択容量の変化を推定することができる。

サムスン電子は来年初めに発売されるスマートフォンから、512ギガバイト製品を出荷することが期待される。サムスン電子はこれまで256ギガバイトの最大容量でギャラクシーSやギャラクシーノートなど、プレミアム製品を中心に発売してきた。これはアップルも同じだ。しかし今回のメモリ製品の発売で、大容量のプレミアムスマートフォンがますます増えると思われる。

現在のスマートフォンの中で最大容量が256ギガバイトの製品は、2016年第3四半期にリリースされたiPhone 7をはじめ、最近発売されたiPhone 8とiPhone 8PlusそしてiPhone Xだ。

アップルはiPhone 8からNAND型フラッシュメモリの供給量が足りないと判断し、サムスン電子から追加で供給を受けている状況だ。

サムスン電子はモバイル用のNAND型フラッシュメモリの需要が増加するにともなって、京畿道平沢工場での生産量を増やしている。また、中国・西安工場の増設を通じて、モバイル用の大容量3D製品の生産量を増やし、市場に積極的に対応する計画だ。サムスン電子メモリー事業部のハン・ジェス戦略マーケティングチーム長(副社長)は、「512ギガバイト eUFSの安定供給を通じて、グローバルなモバイル企業が次世代製品をタイムリーにリリースするところに寄与できる」と明らかにした。
  • 毎日経済 イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-05 17:55:08




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