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平昌冬季五輪を支える「5G通信技術」


◆ 「平昌D-50」5Gオリンピックを楽しむ ◆

2018平昌冬季オリンピック開催まで50日を控えて、20日に訪れた江原道の江陵アイスアリーナ。フィギュアとショートトラック競技が行われる場所の壁面にはカメラスタンド100台が、定規で測ったように一定の間隔で設置されている。第5世代(5G)通信技術を土台に、決定的シーンを100台のカメラで撮影した後、複数の方向から分割して多角的に見ることができるようにする「タイムスライス」のための装置だ。映画『ミッション:インポッシブル』で、停止したトム・クルーズを360度回転させながら見せてくれたあの名場面を思い出すといい。

江原道平昌の大関嶺(テグァンリョン)面ウィヤヂ村は「平昌5Gビレッジ」として誕生した。世界初の5Gネットワークが適用された村だ。

この村に造成された体験空間では5G技術を土台にして、拡張現実(AR)、複合現実感(MR)、ホログラムなどを利用して観光情報を提供し、360度の画面に市場を生き生きと見せてくれる。オリンピック期間中の主要競技場と村の間にはシャトルバスが行き来して、本格的な5G体験の機会を提供することになる。

いまや目の前に迫った平昌冬季オリンピックは、大韓民国が世界で最も先進的な次世代移動通信「5G技術」を活用し、テレビやインターネットなどで、まるで本人がスキー滑降台を降りてくるような快感を感じることができる展望だ。スポーツ競技の迫真感あふれる中継を行ったり、自律走行車やコネクテッド・カーなどを運営するためには膨大な量の情報をリアルタイムでやりとりしなければならず、LTEでは支えにくい。超広帯域の周波数を利用する5Gの最大転送速度は、4G(LTE)の20倍に達する。

5Gは韓国が世界市場をリードしている。平昌冬季オリンピック主管通信社であるKTは来年の大会期間中、全世界で初めて試験サービスを披露する。 KTとSKテレコムなどの主要通信社は、5Gの商用化時点を2019年に設定している。米国・日本などの主要国が試験サービスや商用化時点を2020年以降に考えていること比較すると一歩進んでいるわけだ。

黄昌圭(ファン・チャンギュ)KT会長はこの日、「平昌冬季オリンピックの5Gサービスなどのために、この3年間で1万1000キロメートルを超えるネットワークを構築し、欠点のないサービスのために1000人あまりのネットワーク専門家を投入している」とし、「平昌試験サービスに基づいて世界市場で5Gを主導し、第4次産業革命のプラットフォームも作っていくつもり」だと説明した。

KTが平昌冬季オリンピックで、5Gによって選択できるようになるメディア技術は、タイムスライスのほか、△テンポの速いゲームを選手の視点で見せる「シンクビュー」、△バイアスロンのように長い区間で行われる競技での、選手の状況を位置情報に基づいて見せる「オムニビュー」、△360度バーチャルリアリティ(VR)の画面などがある。大会参加者や観客がこのような技術を適切に感じることができるように、サムスン電子と共同で世界に先駆けて開発した5G専用端末(タブレットPC)も1100台あまり備える計画だ。これとあわせて、5Gネットワークを装着してリアルタイムホログラム映像通話や超高画質(UHD)映像のストリーミングが可能なコネクテッドバスも運営する方針だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/江陵・平昌=イ・ソクフイ研修記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-20 19:40:16




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