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太陽光を活用した海水淡水化複合システム、世界初で開発...


  • 太陽光を活用した海水淡水化複合システム、世界初で開発...
  • パク・ヒョンウン慶北大学教授。 写真提供=慶北大



慶北大学は20日、エネルギー工学部のパク・ヒョンウン教授チームが太陽光を活用して、海水淡水化と廃水処理、水素生産が可能なトリプル複合システムを世界初で開発したと発表した。

パク教授チームが開発した三重複合システムは、ナノ構造体が太陽の光を受けると独自の化学反応によって電子を生成し、この電子を利用して塩水から塩素とナトリウムを抽出する技術だ。このようにして抽出された塩素は、光触媒表面から排水を浄化すると同時に、クリーン燃料である水素ガスを発生させる。

全体的な光触媒効率は塩水の脱塩が進むほど高まり、廃水の浄化と水素ガスの発生が加速される。この研究結果はエネルギー・環境科学分野の最高権威誌である「エネルギー&エンバイロメンタルサイエンス」2月号の表紙論文として発表された。

パク教授チームが開発した三重複合システムは国内特許を出願しており、海外に対しても特許出願を準備中だ。

現在、わが国を含む150カ国以上の国家は塩水脱塩を通じて得られた水を、農工業・生活および発電用水として使用している。代表的な脱塩技術では逆浸透や蒸発法、電気透析などがあるが、付随的に発生する濃縮水(塩気が濃縮された水)の処理と脱塩、そしてエネルギーコストなどの問題がある。

パク教授は「今回開発した三重複合システムは太陽光で脱塩を誘導するため、既存の脱塩技術に必要なエネルギーの60%だけで脱塩が可能」だとし、「排水浄化費用を下げて、同時に水素ガスを発生させて付随的な利益の創出を可能にする」と語った。
  • 毎日経済_大邱=オ・ソンドク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-22 15:25:00




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