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中年層の生活の質を落とす「過敏性膀胱炎」


  • 中年層の生活の質を落とす「過敏性膀胱炎」
  • 一中漢方医院 ソン・ギヂョン博士



気温の変化に敏感に反応する代表的な身体器官は、血管と膀胱などの泌尿器系の臓器だ。

花冷えが頻繁な3~4月には、過敏性膀胱炎の患者にとっては苦痛だ。天気がゆるんだが再び寒さがやって来たら免疫力が低下するのみならず、膀胱の筋肉が収縮しやすく、汗の分泌が減って尿量が増加するために、ふだんから「頻尿」と「切迫尿」などの排尿障害に悩まされている過敏性膀胱患者の不快感はさらに大きくなる。

過敏性膀胱は、特別な疾患がない状態で急に尿意を感じ、少量の小便(頻尿あるいは夜間尿)が持続するときに付ける疾患名で、原因はわからないが類似の症状を示す患者が多数存在するという点から「過敏性膀胱症候群」と呼ぶこともある。

主な症状としては、1日8回以上の小便をする「頻尿」、睡眠中に小便のために頻繁に起きる「夜間尿」、突然の強い尿意を感じて小便をガマンすることができない「切迫尿」などがある。一見するとその症状は膀胱炎に類似して見えて「過敏性膀胱炎」と呼ぶこともあるが、炎症が発見されないために「過敏性膀胱」や「過敏性膀胱症候群」と呼ぶのが正確な表現だ。ほとんどは女性に現れて、生命に直接的な脅威を与える疾患ではないが、頻繁な排尿によって社会生活を避けるようになり、不安感や自信感低下などに発展してうつ病に苦しむケースも多い。

このように生活の質を大きく脅かす疾患が過敏性膀胱だが、しかし正確な発症原因がわからないことからほとんどは一時的な症状の治療にとどまっており、その治療効果も不十分といわれている。

難治性膀胱疾患を25年以上も治療している「一中(イルヂュン)漢方医院」のソン・ギヂョン漢方医学博士は、「病院で長いあいだ過敏性膀胱の治療を受けても痛みが続き、当院を訪れる方が多い」とし、「抗コリン薬のような過敏性膀胱薬は、原因の治療よりも症状の抑制を目的として使用されるために、効果は一時的な場合が多く、長期服用した場合には体のバランスを壊すなどの副作用に対する懸念も大きい」と説明する。ソン・ギヂョン博士はまた、「不快感や痛みが持続することから生活の質が大幅に低下し、うつ病のような精神的疾患にまで発展することがあるので、現れた症状を一時的になくすよりも、根本的な原因を探し出して治療することが非常に重要だ」とし、「膀胱筋肉の弾力性を回復させ、これに関連する内部機関の機能を正常化することが、過敏性膀胱の痛みから逃れることができる近道になる」と助言した。

過敏性膀胱の症状を改善するのに役立つ食習慣は、膀胱を刺激しやすい炭酸飲料やカフェインを含むコーヒーやお茶、アルコールなどを自制すると同時に、スパイスの効いた刺激的な食べ物を避けるのが良い。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-03-02 15:42:02




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