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世界最大の淡水化プラント製作したテウンエンジニアリング


先月28日、蔚山市のCJ大韓通運の野積み場。テウンエンジニアリングのペ・サンチル代表(59)は、海水淡水化設備が船に移しかえられるやいなや、この8ヶ月間頑張ったことが頭の中に走馬灯のように過ぎていった。

ペ代表は、「通常は製作期間12~13ヶ月かかる工事にも、品質の欠陥もなくわずか8ヶ月ぶりに制作を成功裏に終えた」とし、「終盤の3ヶ月の間は昼夜を忘れて没頭した」と語った。

テウンエンジニアリングが製作した淡水化設備は、長さ87.5メートル、幅39.5メートル、高さ14.9メートルで、多段効用方式(MED)では世界最大規模の約9万5400トン(21MIGD)だ。以前は斗山重工業が2011年2月に受注したサウジアラビアのヤンブーMED海水淡水化設備6万8190トン(15MIGD)が最大だったが、大雄エンジニアリングはこれよりも容量が30%ほど大きな設備を製作した。

一日の淡水生産量は、一日に30万人が同時に使用することができる。この設備は約40日間の航海を経て、サウジアラビアのジェッダに到着する予定であり、10月から本格的に淡水を生産してジェッダ市民に飲料水を供給する。

テウンエンジニアリングは、今回のプロジェクトを担当した日本の淡水化プラント専門メーカー社ササクラから製作物量を獲得するために特に頑張った。 2006年に設立されたテウンエンジニアリングは2016年の売上げは14億ウォンに過ぎないうえ、海外工事を直接受注して製作したことがないことから名刺をさし出しにくい状況だった。

しかしあきらめなかった。ササクラ側に100分の1に縮小された淡水化プラントの実際のモデルをダンボールとプラスチックを利用して直接作って提示し、品質管理方案と実行計画などをいちいち説明して念を入れた。ササクラは資金力が不足しているテウンエンジニアリングのために、契約金額の10%を保証金として受け取る業界の慣行を破って5%に下げ、元受けのサウジアラビア海水淡水庁を説得して、サウジアラビア現地ではなく蔚山で製作することができた。

ペ代表は、「わが社が海外顧客から直接発注を受けた最初の工事」だとし、「ササクラもまた海外工事を直接受注した実績のない業者に発注を与えた最初の工事であるわけだ」と笑った。

昨年7月から製作に本格的に突入した時も、目の前が漠然として果てしない状況が続いた。納期日程もギリギリだったが、元受けが現地の水不足問題から納期の短縮まで要請して、事実上は納期を合わせることが不可能に思えたからだ。

ペ代表は、「お客様との約束を守るという一念で、全社員が夏の休暇を自主的に返上して昼も夜もかかりきった」と語った。

海水淡水化プラント業界は近年、低価格の受注による出血競争で、多くの国内企業が法定管理に入ったり困難な状況にある。一方、テウンエンジニアリングは今回のプロジェクトのおかげで、昨年の売上げは113億ウォンに上がった。

ペ代表は、「今回のプロジェクトが成功して技術力を認められただけに、今後は海外メーカーとの競争で良い成果を継続するつもりだ」と明らかにした。
  • 毎日経済_蔚山=アン・ビョンヂュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-03-08 19:22:38




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