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韓国の研究陣、癌の転移・再発を防ぐ「ゲル」開発


韓国の研究グループは、癌摘出手術の後の再発と転移を防ぐ生体親和型「ハイドロゲル」を開発した。パク・チョングォン成均館グローバルバイオメディカル工学教授とマイケル・ゴールドバーグ米ハーバード大学医学部教授の共同研究チームは、腫瘍を除去したラットの手術部位に、免疫力を強化した薬物を塗布す津ることで癌の再発を防ぐことに成功したと発表した。研究陣は早いうちに臨床試験を開始する計画だ。研究の結果は「サイエンス仲介医学(Journal Science Translational Medicine)」21日付に掲載された。

外科手術で癌を除去した患者のうち、40%は5年以内に再発することが知られている。腫瘍全体を削除した場合でも、手術部位に腫瘍細胞が少数残るのが一般的だ。研究陣は体内に存在する糖成分であるヒアルロン酸を用いて、体内で分解されて消える直径1.2センチのサイズのゲルを作った。このゲルの中に免疫を強化する薬物が含まれており、手術部位に局所的に長期間伝達される。

研究陣は乳癌や肺癌にかかったネズミを開腹した後に腫瘍を除去し、ハイドロゲルを移植した。研究者が12週間に観察した結果、ハイドロゲルを入れたネズミとそうでないマウスとを比較した場合、ハイドロゲルを入れたネズミは非常に高い生存率を見せ、癌が再発していないことを確認した。

研究陣は今回の研究が癌患者に対する手術の成功率を高めることができるだけに、腫瘍の治療に新たな基盤を整えたと評価した。パク教授は「毒性を帯びずに腫瘍の治療効果に優れているだけに、臨床試験を通じて患者に適用することが今後の計画」だと付け加えた。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-03-22 07:53:36




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