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ロボット手術の進化…開腹せず子宮筋腫を切除


医術の発達で手術技法も開腹手術→最小侵襲手術→ロボット手術へと進化している。数年前までは腹部を12〜18㎝の大きさに切開する開腹手術が主流をなしたが、最近は最小侵襲手術(腹腔鏡と内視鏡術)とロボット手術が主流となった。

ロボット手術が活用される臨床科は外科・泌尿器科・婦人科・心臓外科・胸部外科・脳神経外科などさまざまだ。手術ロボットのモデルはダ・ヴィンチやヴィンチS・Si・Xiなどがある。ロボット手術の最新モデルである「ダヴィンチXi」は病巣が深いか、手術部位が広範に分布している高難度手術に幅広く適用される。さいきんでは巨大な子宮筋腫の切除にも積極的に活用されている。未婚のAさん(38)も昨年12月、翰林東灘聖心病院産婦人科のキョン・ミンソン教授のロボット手術で、20センチ以上の子宮筋腫を切除した。 Aさんは周囲の産婦人科専門病院を訪れたが、巨大な子宮筋腫の診断を受けて開腹手術をするしかないという医師の言葉に失望した。しかし結婚後の妊娠と美容上の傷が心配になり、探し回ってついにキョン教授に出会うという幸運に恵まれた。

キョン教授はAさんの子宮筋腫がへその上まで位置しており、開腹手術をすると縦に20センチ以上も回復しなければならないが、開腹手術後に臓器が癒着する可能性が高かったと説明した。キョン教授はロボット手術で筋腫を切開した後に、切り取った筋腫を再び細かくして体の外に抜き出すことにした。この方法は時間がかかるが、腹腔鏡手術よりも切開部位の子宮を精巧に縫合することができることから今後の妊娠が可能であり、大きさも8ミリの穴を4つあけるだけで筋腫を除去することができ、美容的にも優れていた。ただし筋腫の大きさが大きすぎて腹よりも高いところまで位置しており、へそから進入する単一のボールロボット手術(Single Site)は不可能だった。

キョン教授は高精度の手術が可能なロボット手術器で、周囲の組織の損傷なしに子宮に付いている筋腫を除去した。以後は女医の繊細な手でロボット手術器を操作して、切開部位を重ねて縫合した。その後、長さ20センチと重さ1.6キログラムの巨大な子宮筋腫を体の外に抜き出す作業を開始した。 1%以下の低確率だが、筋腫が悪性腫瘍の場合にそなえて、医療用の特殊袋(Endobag)で筋腫を包んだ後、筋腫を3つのMorcellator(腹腔鏡器具)で筋腫を少しずつはがして体外に抜き出した。筋腫が大きかったことから、切開した筋腫を300回以上も武器出してようやく体の中から完全に除去することができた。全手術時間は1時間30分だが、筋腫切除のみで1時間がかかった。

キョン教授は「巨大な筋腫を8ミリの穴を通じて体の外に抜き出す作業は時間もかかり非常に難しいが、子宮を最大限に維持しつつ傷も残らないことを望む女性が多くなって、最近では巨大筋腫もロボット手術で除去している」と述べた。

うまく手術を終えたAさんは傷もほとんど残らず、今後は妊娠も可能な状態で三日後に退院した。彼女は「肉がたくさんチェトダゴ思っていたそれ子宮筋腫のためだったなんてとっくに病院を見つけていないことが後悔された」とし「開腹手術で倍に大きな傷跡が残ると思ったロボット手術で傷跡がほとんど残らず、後で妊娠も可能だし、とてもうれしい」と語った。

ロボット手術は子宮筋腫の切除では利点が多い。まず、開腹手術よりも傷や痛みが少なく、回復期間がはるかに速い。また、開腹手術は腹部を開いたときに空気が流入し、手術後に子宮が他の臓器との癒着する可能性がある。腹腔鏡手術は最小切開で手術が行われるが、一直線になった機器の特性上、精巧度が落ちるという短所がある。特に妊娠を計画している場合は切除部位の洗練された縫合が重要で、筋腫が子宮内膜に近いほど深く切開して二重三重に縫わなければならず、手術の難易度が高くなる。

ロボット手術は執刀医の微細な手ブレも補完することができ、広い視野を通じて洗練された切開と縫合が可能だ。大きな子宮筋腫はへその部位を利用した単一のボールロボット手術で、傷跡が見えないようにしつつ除去が可能だ。それ以上の大きさの筋腫は4つの穴を利用する一般的なロボット手術で除去する。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-08 17:13:55




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