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二次電池3社、コバルト価格の急騰で新素材開発に拍車


  • 二次電池3社、コバルト価格の急騰で新素材開発に拍車
  • 1キログラムあたりコバルト価格の推移



「白い石油」と呼ばれるほど急騰したコバルト価格で疲弊している国内二次バッテリーメーカー3社は、コバルトの使用を減らす電池の技術開発に拍車をかけている。

11日の韓国電池産業協会によると、LG化学、サムスンSDI、SKイノベーションなど国内3社は、電気自動車用バッテリーに使用されるコバルトの割合を3~5年以内に半分以下に削減する計画だ。協会の調査によると現在、国内3社の電気自動車用バッテリーの陽極材に使用されるコバルトの割合は19.3%だが、3~5年以内に平均8.7%水準になると予想される。

コバルトの価格は、2016年末の1㎏当たり32.7ドルから3月末には95.6ドルで3倍近く高騰し、四半期のみで26%も上昇した。

電気自動車用バッテリーメーカーは、ニッケル、コバルト、マンガンを混ぜて作った金属成分が割合が約20%含まれた陽極材を使用している。各企業は2020年までにコバルトの割合を5~10%に減らした陽極材を開発し、マンガンの代わりに酸化アルミニウムを入れた陽極材でコバルトの割合を大幅に下げる計画だ。コバルトはバッテリーの核心素材である陽極材の原料で、バッテリー生産コストの約10%を占めている。最近、バッテリー価格に負担を感じた自動車メーカー各社は、電気自動車市場の本格的な開花時点の到来とともに、価格が急騰するコバルトの使用量を減らすように継続して要求することが分かった。

このような趨勢に応じて、コバルトの割合を減らすための国内3社の動きが速くなっている。 LG化学は今年の第1四半期の業績発表で、陽極材のコバルトの割合が10%に過ぎないバッテリーを2~3年以内に量産する計画だと明らかにした。既存の材料にアルミニウムを追加したバッテリーも、2022年に量産する計画だと説明した。このようになればコバルトの含有量は5%と、比重を最小限におさえることができる。

サムスンSDIもコバルトの割合は5%に下げ、ニッケルを90%以上含むハイ(High)ニッケルバッテリーでコバルトの割合を減らすことに乗り出した。SKイノベーションは、ニッケル・コバルト・マンガンの比率が8対1対1のバッテリーの量産計画を明らかにした。電池工業会の調査によると、国内3社は早ければ2023年にニッケル電池を開発する計画だ。

バッテリーメーカー各社はコバルトを最小限に抑えるか、まったく使用しない次世代電池の開発にも積極的に乗り出している。 2025年にはコバルトが全く含まれないリチウム硫黄やリチウム空気電池の商用化を計画している。
  • 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-05-11 19:37:14




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