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血液ひとしずくで感染を把握


食中毒、マラリア、黄熱病... 。

癌のように致命的な病気ではないが、世界的にはまいとし数十万人が死亡する疾患だ。これらの疾患は医療環境が劣悪な発展途上国で多く発生する。そのために複雑な設備や専門人材がなくても、すばやく病気を診断することが重要だ。

これと関連して、検査対象が特定の病気に感染したのかを「いつ、どこで、誰でも」簡単に確認することできる「迅速診断」市場で、国内の各バイオベンチャーが頭角を現して関心を集めている。

ザウェーブトーク(The Wave Talk)は今月初め、米ボストンで開かれた世界最大のバイオスタートアップパートナリングイベントである「RESIカンファレンス」イノベーションチャレンジで2位を占めた。それほどグローバル投資家の注目を受けたという意味だ。さらにザウェーブトークはリアルタイムで細菌を検出できるバイオセンサー技術を紹介して好評を得た。ザウェーブトークのキム・ヨンドク代表は、「毎年6億人が食中毒に感染して40万人以上が死亡しますが、食中毒の細菌を検出するには専門家がサンプルを採取して、高価な装備で数時間から数日ずつ分析しなければならない」とし、「しかしわが社にはいつどこでも誰でも簡単に細菌を検出し、スマートフォンを活用して管理までできる革新的な技術がある」と説明した。さらにザウェーブトークが開発したセンサーを活用すれば、非専門家でも簡単に飲料や食べ物に細菌が含まれているかどうかを1秒で判断できる。

世界初でジカウイルス迅速診断キットを開発したバイオベンチャーのジェンボディ(Genbod)は、ブラジル国営製薬会社のバイアパルマ社と総400万ドル(約43億ウォン)規模の「黄熱病迅速診断キット」供給契約を締結した。

黄熱病迅速診断キットはジェンボディが世界に先駆けて開発したもので、1~2滴の血液で10分ほどで感染したかどうかを知ることができ、黄熱病ウイルスが流行したときには防疫の現場などで便利に使用できる。黄熱病は蚊を媒介として伝播される出血熱疾患で、3~6日の潜伏期間を経た急性期に発熱と筋肉痛、悪寒などの症状が現れる。ジェンボディのチョン・ジョムギュ代表は「急性期患者の15%が毒性基に進行してこのうち半分は死亡するため、初期に迅速に診断するほど治療効果を高めることができる」と強調した。

2002年に米国で創業し、コスダック市場に上場したアクセスバイオ(ACCESS BIO)社はマラリアの診断キットで世界1位の会社で、売上げの90%をマラリア診断キットで上げている。最近では胃が痛んで熱が出るなどのマラリアの初期症状がない「無症候性患者」まで検査できる製品を開発した。ヒト免疫不全ウイルス(HIV・エイズ)の診断キット市場への進出も準備している。スタートアップのノウル(NOUL)は過酷なアフリカの診療環境を考慮して、チップに血液を乗せてコンソールに入れると人工知能(AI)が自動的に分析する「ラボオンチップ」方式の診断キットを開発した。

  • 毎日経済_シン・チャノク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-06-20 20:30:49




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