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現代自、AIロボットでフォードやトヨタと「真っ向対決」


世界の自動車メーカーの間にロボットブームが吹いている。工場での部品や車体を組み立てるために必要な自動化ロボットは基本だ。組み立てに必要な部品を輸送するロボットから無人車から降りて物流を出荷するロボットまで、さまざまなロボットが導入されている。このために完成車メーカーはもちろん、部品メーカーとの間でロボットの専門家招聘戦争も起こっている。

一方でGoogleやIntelやNVIDIA、百度などの情報技術(IT)の各企業が自律走行車「プラットフォーム」の開発戦争を繰り広げているならば、その一方では伝統的な自動車メーカーがロボット研究開発(R&D)で自律走行時代に備えているという分析だ。 17日の自動車業界によると現代自動車は昨年、ロボット専門チームを構成して工場や店舗、電気自動車に採用できるロボットの開発に速度を加えている。まず工場用には作業者の肩と腰や首などの負担を軽減するロボットの開発に真っ最中だ。昨年9月に北米工場に試験適用しており、国内工場に拡大適用する案も検討されていると伝えられた。

現代自動車ロボットチームは、自動車店で客を迎えるサービスロボットも開発している。このロボットは単に店で待機することを超えて、客のところまで直接訪ねて行って説明する機能までを備える予定だ。日産が一部の店で採用したロボット「ペッパー」よりも進化した形だという説明だ。電気自動車用のロボットは充電を助ける。電気自動車が充電器の前に停まれば自動的に充電してくれるロボットだ。現代自動車の関係者は、「来年までに試作品を披露する計画だ」と明らかにした。

国内に現代自動車があったなら、外国では米フォード、日ホンダとトヨタなどがロボットの開発に積極的だ。まずフォードは最近、二足歩行の配送ロボット「Digit(ディジット)」を公開し、世界的に注目を集めた。最大18キログラムの物品を持ち上げることができるディジットは、フォードの自律走行宅配車が目的地に到着すると車から品物を持って降りてドアの前まで配達する。フォードは出荷ロボットの研究を続けて、来年初めにディジットの商用化バージョンを出荷する計画だ。フォードは工場の中で必要な部品を作業者に配る自律走行ロボット「サバイバル」を最近、一部の工場に導入したことが分かった。

2000年に世界初の二足で歩くロボット「アシモ」を開発したホンダは、今年初めに米国ラスベガスで開催された「CES 2019」で人工知能(AI)移動ロボットの「 P.A.T.H. Bot(パスボット)」を公開して人目を引いた。パスボットは、空港などで人や物とぶつからずに、自律走行を行いつつ道案内まですることができるロボットだ。

トヨタもさまざまなロボットの開発プロジェクトを進めているが、最近では一人で運転する者と会話を交わすことができるように設計されたミニロボット「kirobo mini(キボロミニ)」を市販している。

完成車メーカーだけがロボット事業に参入しているのではない。部品メーカーもロボットの開発に真っ盛りだ。国内では自動車用の空調部品と熱管理システムを生産するハンオンシステムが今年の初め、ハンファで協同ロボットの開発を主導したロボット専門家のチャン・ウソク博士を先行技術センター長に迎え入れ、自律走行車の部品開発に速度を加えている。

外国部品メーカーの中ではコンチネンタル(Continental)社が今年初めのCESで自律走行配達ロボットの「ロボドッグ」を公開し、一般の視線をひきつけた。コンチネンタルは2017年に自律走行シャトル「キューブ」を公開したことがあるが、今回はキューブからおろしたロボドッグが品物を出荷する姿を公開した。フォードのディジットが2足歩行の配達ロボットであれば、コンチネンタルのロボドッグは4足歩行の配達ロボットという点に違いがある。

業界の関係者は「未来のモビリティ市場の覇権を狙う孫正義ソフトバンク会長もボストンダイナミクスを買収し、ロボット事業に参入した」とし、「自律走行車とロボットは切っても切れない関係で、完成車・部品メーカー間のロボット開発競争はさらに激しくなるだろう」と展望した。
  • 毎日経済_ムン・ヂウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-17 17:31:08




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