ソウル大とグーグルが提携…「AI」育成



ソウル大学は人工知能(AI)の分野をリードする企業グーグルと手を握り、AI能力の強化に乗り出す。第4次産業革命の時代を迎え、国内の主要大学がAI関連の人材勧誘と育成に乗り出した中で、国内最高の大学とグローバル企業間のコラボレーションが実現して注目を集めている。

ソウル大の関係者は16日、「18日にソウル大学冠岳キャンパスで、グーグルとAI教育研究に関する支援策を盛り込んだ業務協約(MOU)を締結する」と明らかにした。 MOUの締結式にはグーグルアジア法人の大学協力チーム関係者と、グーグルコリアのジョン・リー代表などが多数参加する予定だ。

両者が合意した協定書には、AI研究の支援と博士課程生の研究にグーグルが参与、授業の開発、グーグルのインターンシップ付与など、AI関連の研究と教育を強化するための7つの方案を盛りこむ。 グーグルは各種の技術的な支援とともに、今後2年間はソウル大学に最大で34万8000ドル(約4億1000万ウォン)を提供する予定だ。

ソウル大とグーグルの間のコラボレーションは、韓国教育界と財界に大きな波紋を与えるものと思われる。 グーグルがソウル大のAI競争力を育てる「トウミ(ヘルパー)」として乗り出したことで、国内の大学とグローバル企業とのあいだの協力を模索する足取りはいっそう速くなるだろう。サムスンやSKにLGなど、AIビジネスを急いでいる国内の大企業も、主要大学と連合戦線を構築するための作業に興味を傾けることになるかもしれない。

ソウル大とグーグル間のMOUは当初工学部レベルで議論されてきたが、グーグルの世界的な地位を考慮して、ソウル大学の本部次元の案件に格上げされた。ソウル大の関係者は「第4次産業革命の時代に大学の役割りを考慮した時、今回の協定は非常に意味のある成果」だとし、「今後は落星垈AIバレーにグーグルのような、グローバルな企業を誘致するところに大きく貢献できるだろう」と期待感を見せた。

今回のMOUの締結でAI委員会を発足させて「落星垈AIバレー」を造成するなど、大学主導のAI生態系を造成するために総力を傾けているソウル大の計画に、よりいっそうの弾みがつく見通しだ。

ソウル大の研究者がマシンラーニングやディープラーニング、自然言語処理、音声認識などのAI分野の最新技術の研究課題を進めると、グーグルは年間で最大10万ドルを支援する。最上位圏の博士課程生は研究計画の審査と学校推薦を経て、グーグルと共同で研究を進めることができる機会を得ることもできる。

博士課程生をはじめ、学部生と大学院生にも特典が与えられる。ソウル大学は毎年、研究成果の優秀な最上位圏の学生3人を選抜し、これらには有名な海外学術大会に参加して、自分の研究結果を発表する機会が与えられる。この時に必要とされる費用について、グーグルは1人あたり3000ドルを支援する。ソウル大が学生をグーグルに推薦すると、グーグルの自己評価システムと面接を経て、アジア太平洋支社で研修生として活動することもできる。

またグーグルは、ソウル大がデータサイエンスなど産業界の最新需要を反映した授業を開発するために、年間で最大1万5000ドルを支援することにした。 GCP(グーグルクラウドプラットフォーム)教育を強化するために投入される補助金は、年間で最大5万ドルだ。これ以外にもグーグルは、ソウル大学の学生がグーグルアジア法人を見学し、現職エンジニアたちと交流する機会も提供する方針だ。

ソウル大とグーグル間のMOUの締結は、国内の主要大学がいっせいにAI競争に飛び込んだ時点で成功したという点で目を引く。産業需要の増加で大学界にAIブームが吹き荒れた時点で、国内の大学がグローバル企業に外縁を広げるきっかけになりうるという期待感が大きくなるものと思われる。

ソウル大は昨年5月に総長直属の「AI委員会」を発足させ、ソウル市冠岳区の落星垈近くに「AIバレー」を造成している。ソウル大が中心になって、グローバル企業や国内の大・中小企業内のAI組織、AIスタートアップなどが入居するAI集積団地を完成するという構想だ。高麗大や成均館大、KAISTもAI大学院の新設を決定し、産学協力計画やカリキュラムを設計している。特にKAISTは2023年までに専任教員を20人まで確保し、2023年以後は学部に「人工知能学部」を追加で設立する計画も出した。
  • 毎日経済_キム・ヒレ記者/パク・ユンギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-16 23:43:02