サムスン電子「LPDDR5」モバイルDRAM量産


  • モバイルDRAMの世界シェア(左)と市場規模の推移


サムスン電子は歴代最高の性能を持つモバイルDRAM(スマートフォンやタブレットPCなどに使用)の量産に入り、既存の限界を再び超えて「5世代モバイルDRAM」時代を開いた。以前の製品(4世代改良型)に比べて速度は29%ほど高め、消費電力は最大30%削減したが、日本の「半導体核心材料(フォトレジスト、フッ化水素など)の輸出規制」という悪条件の中でも、独自の技術力で「超格差」戦略を維持したという評価が出ている。サムスン電子は第5世代製品に対しても、さらに微細工程(回路幅をせばめる作業)を進め、電力効率を改善した追加の新製品を年内量産し、第6世代の製品開発にも拍車をかけて市場支配力をさらに高めていくという戦略だ。

サムスン電子は18日、今月末から12Gb(ギガビット)チップを8個搭載した「12GB(ギガバイト)LPDDR5モバイルDRAM」パッケージを量産すると明らかにした。

この製品は「第5世代モバイルDRAM」に分類されて去る2月に量産が始まり、高級スマートフォンなどに搭載された第4世代改良型(LPDDR4X)に比べて29%速い、秒あたり5500Mbの速度を誇る。

第5世代モバイルDRAMチップ8個で構成された「12GBパッケージ」で量産・販売する予定だが、このパッケージを基準にするとき、3.7GB容量のフルHD級の高画質映像12編(44GB)に該当するデータを1秒で処理することができるというのが同社の説明だ。第5世代のモバイルDRAMは、高速モードでの低電力動作の実現のために新しい回路構造を導入し、これを通じて消費電力を最大30%減らした。サムスン電子は現在の最高級スマートフォンに搭載された第4世代改良型モバイルDRAMを量産して5か月ぶりに新製品を発表し、高級メモリ製品群を強化することになった。

今回の新製品の量産は半導体業界での技術の超格差を維持し、5G環境に最適化されたDRAMを提供することになったということで意味が大きい。サムスン電子は新製品を、来年に発売されると見られるギャラクシーのフラッグシップモデル(仮称ギャラクシーS11)に最初に搭載すると見られる。サムスン電子の関係者は「LPDDR5 DRAMの量産を介通じて、5Gフラッグシップスマートフォンで超高画質の映像撮影と人工知能(AI)、マシンラーニングを安定して実現し、バッテリーの使用時間をさらにのばせるソリューションを提供できるようになった」と説明した。

サムスン電子は今回の新製品の量産で、競合他社に比べて一歩先の動きを見せて、モバイルDRAM市場での存在感をさらに拡大できるものと期待している。競合他社はまだモバイルLPDDR5 DRAMを開発中であることが分かった。

DRAMは大きくモバイル用途、サーバ用途、PC用途、グラフィック用途や家庭用途などに区分される。モバイル用DRAMはバッテリで動作するスマートフォンやタブレットPCなどの特性上、サーバ用やPC用よりも消費電力が少ないことが特徴だ。サーバ用は消費電力よりもデータ処理速度に焦点を置いた製品だ。グローバル市場の規模に占める割合は、モバイルとサーバ用がそれぞれ32%前後で、PC用が18%程度というのが業界の分析だ。

特にサムスン電子は市場規模が大きく成長も著しい、モバイルとサーバ用DRAM市場を積極的に攻略している。市場調査機関のIHSマークィットによると、昨年の世界モバイルDRAM市場で、サムスン電子はシェア51.1%で2位のSKハイニックス(27.4%)、3位米国マイクロン(19%)を大きく上回った。

サムスン電子はモバイルDRAM市場の支配力を拡大するために、微細工程(マイクロプロセス)での性能を改善した新製品を早期に出すという戦略だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-18 23:31:12