韓国、脳波計で認知症リスク群を簡便診断

韓国の研究グループが開発 

  • 髪に簡便に使えば、額側の電極を用いて非侵襲的に脳波を測定することができるバンド型脳波計。 写真提供=ラクサ



韓国の研究グループは脳波測定によって、従来のアンケート方式の選別検査紙レベルで認知症リスク群を選別できる診断技術を開発した。既存のチェックの不便さと非効率性を解消し、認知症危険群を早期に発見するのに役立つものと期待される。

韓国韓医学研究院は人体抗老化標準研究院とともに25日、バンド型前頭葉(額)脳波測定器を用いて簡単に認知症リスク群を選別できる技術を開発したと明らかにした。研究結果は、国際学術誌「サイエンティフィックレポート」7月18日に掲載された。

認知症の診断に使用されるソウル神経心理検査総集(SNSB)による検査には約2時間かかる。精密診断のためには磁気共鳴画像装置(MRI)や陽電子放出断層撮影(PET)、脳脊髄液(CSF)などの高コストの検査が要求される。このために国内の認知症安心センターでは、優先的に認知症リスク群を選別するために安くて短時間のアンケートツールである認知症スクリーニング検査(MMSE)を活用しているが、検査質問が単純であることから生する学習効果で繰り返し検査が難しいという欠点があった。

このような問題を解決するために、研究者らは脳波を活用した認知症診断法を開発した。研究者は500人の高齢者を対象に、ヘッドバンド形態の商用前前頭葉脳波測定機器で休止期の額に付着した電極で5分間測定した前前頭葉脳波信号を分析した。その結果、脳波信号はMMSE検査の結果と高い相関性を示した。脳波で認知機能を評価し、認知症リスク群を選別できることを明らかにしたものだ。

研究を率いたキム・ジェウク韓医学研の未来医学部責任研究員は、「認知機能と関連があると知られている休止期の脳波バイオマーカー(MDF、PF、ATR)のすべてが、MMSE検査の点数が24点以下である認知症リスク群で急激に減少する傾向を見せた」と説明した。

研究チームはMMSEスコアを予測する統計モデルも開発し、認知症スクリーニングに活用されることを確認した。特に脳波測定は非侵襲的であり、学習効果がなく、人体に無害であるという利点があり、医療現場での活用度が高いというのが研究者の説明だ。

論文の第1著者である人体抗老化標準研究院のチェ・ジョンミ院長は「現在、泗川市で今回の研究成果と連携した福祉事業を進めている」と述べた。キム研究員は「その後の研究で、脳波などの生体信号を利用して認知症の初期または前段階の症状まで選別し、症状の変化の推移を監視する技術を確保していく計画」とし、「医療機関や家庭での認知症の予防に活用することができる技術を開発することが最終目標」だと述べた。
  • 毎日経済_ソン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-25 15:57:49