トップ > テクノロジー > IT・科学 > 酒を飲んで運転すると服の色が変わり、手袋で物体の長さ・重さを測定する

酒を飲んで運転すると服の色が変わり、手袋で物体の長さ・重さを測定する

Wearable X Fair、ウェアラブル機器アイデア展 

  • 酒を飲んで運転すると服の色が変わり、手袋で物体の長さ・重さを測定する
△写真=23日、ソウル大学路、弘大アートセンターで開かれたウェアラブル機器のアイデア展示会で韓国デジタルメディア高校の生徒が物体の長さを測定することができる「ジオメトリハンド」の手袋を試演している。

会食の席でビールを2杯以上飲んだキム・ウンジョンさん(仮名)は、家に帰るために車に乗った。始動をした瞬間、服の色が赤く変化し、両肩部分が膨らみ始めた。カラーにかかったアルコールセンサーがキムさんの口から出るアルコール分子を察知して警告音を鳴らしたのだ。

服や時計、ベルトなど、体に装着する「ウェアラブル機器」は、スマートフォン市場に新しい風を呼び起こし、IT分野の次世代成長動力として浮上している。斬新なアイデアを通じてウェアラブル機器は、私達の生活の中の奥深くまで浸透していた。

韓国未来創造科学部と韓国科学創意財団は、去る23~24日、ソウル大学路の弘大アートセンターで「ウェアラブル・エックス・フェア(Wearable X Fair)」イベントを開いた。この日イベント会場では、すでに商用化された機器だけでなく、製品化を目前に置いた多様な技術を垣間見ることができた。

韓国デジタルメディア高校 「ジオメトリハンドチーム」は、加速度センサーと圧力センサーを活用した「ジオメトリハンド」手袋を開発し、未来部長官賞を受けた。指の部分についている加速度センサーは、手の動きに沿って速度を計算する。イ・ジホ君(17)は、「加速度を微分すると距離が出るが、これを利用して長さを測定する」とし、「物体の形状に沿って手を動かすと、コサイン、サインの法則を活用して角度の計算まで可能だ」とした。手のひら部分に置かれた4つの圧力センサーは、入っている物体の重さを測定することができる。

イ・ビョンフン君(17・チーム長)は、「工事現場や裁断市場、インテリア現場ですぐに活用が可能だ」とし、「長期的にはスマート機器に接ぎ木することを目標にしている」と付け加えた。

弘益大学デジタルメディアデザイン専攻キム・ヨンヒ教授チームは、空気中のアルコール濃度を測定して服の色や形が変化するウェアラブル機器を開発して披露した。襟の内側にある小さなボタンのように見えるセンサーは、服を着ている人の呼気から出るアルコール分子を感知すると、直ちにモーターとLEDが動作して、服が膨らんで赤い光が入ってくる。

米国のウェアラブル機器開発業者「ルモバック(LUMOback)」は姿勢をリアルタイムで矯正してくれるベルトを公開した。腰の健康に良くない姿勢で座っていると振動を与え、腰をまっすぐに立て直すように助ける。

ウェアラブル機器は都心だけで使う製品ではない。(株)知能都市のカン・シンドン代表は、スマート時計を通じて養鶏場とビニールハウスなどを遠隔で管理することができるプラットフォームを公開した。イチゴのビニールハウスは、朝夕に水を適期に与えなければ1年の農作業を台無しにすることになる。管理が厳しく「喪中でもイチゴのビニールハウスは守らなければならない」という言葉が膾炙されるほどだ。カン・シンドン代表は、「プラットフォームをスマート時計に装着すればどこででもボタン一つで管理が可能だ」とし、「すでに適用されて農民から好評を受けている」とした。

未来部創造経済基盤のガン・サンウク課長は「ウェアラブル機器は複雑な技術ではなく、斬新なアイデアとして商用化が可能だ」とし、「携帯が楽なウェアラブル機器は、今後私達の生活を変えるだろう」と述べた。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者/写真提供=韓国科学創意財団 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-25 17:04:44




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア