サムスン電子「採血なしの血糖値測定」を開発

「30年の難題」を解く 

  • 写真:サムスン電子ニュースルーム提供


サムスン電子は糖尿病の「30年難題」として残っていた、非侵襲的な血糖測定方式の商用化技術を新たに開発した。

29日のサムスン電子ニュースルームによると、サムスン電子総合技術院の研究者らは去る24日、世界的な学術誌「サイエンス・アドバンシス(Science Advances)」に新しい血糖値測定法に関する論文を掲載した。 MITの研究チームと共同研究した今回の成果物は、採血することなくレーザー光を用いて血糖値を測定する、非侵襲的な血糖値の測定技術だ。

現在、ほとんどの糖尿病患者は指先から採血する侵襲な方法で血糖値を測定している。この方法は不快感や痛みが続き、コストも小さくない。非侵襲的な方法は1990年代からずっと研究されてきたが、採血せずに血液中の血糖濃度を正確に測定しなければならないために技術的難題が解けずにいた。

研究者らは難題を解くために「ラマン分光法((Raman Spectroscopy)」を採用した。これはレーザー光を利用して物質を識別するための分析法で、ほかの非侵襲的な血糖測定方法と比較して識別能力に優れ、血糖値測定の信頼性を高めることができる。

研究者らはこれを活用して、斜めに傾けた光を肌の下層に達するようにして体内の血糖値を測定する「非接触斜軸(non-contact off-axis)ラマンシステム」を開発した。これによって非侵襲的な信号の測定精度指標である相関係数を最高水準の0.95にまで引き上げた。相関係数が1に近いほど精度が高いという意味だ。

サムスン電子総合技術院のナム・ソンヒョン マスターは、「非侵襲的な血糖値の測定技術は30年の難題と呼ばれるほど難しい技術で、既存の枠組みを破り、非侵襲的な血糖値測定技術に明確な実験的証拠と方向を提示したという点で大きな意味がある」とし、「さらなる研究を通じて、非侵襲的な血糖値センサーの商用化に努めるつもり」だと述べた。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-29 15:30:52