Q.TWICEツウィの国旗騒動、何が問題だったのでしょうか?(3)

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A. ※この記事は「TWICEツウィの国旗騒動、何が問題だったのでしょうか?(2)」の続きです。

騒動が起きた後、JYPエンターテイメント側は3回にわたって公式謝罪声明を発表しました。初めて謝罪文が出された時期は13日の夜10時50分頃です。このような夜遅い時間に声明を発表したという事実だけでも、JYPがこの事態をかなり深刻に受け止めたことを知ることができます。

JYPを緊張させたのはツウィを狙撃した黄安やTWICEのインスタグラムに書き込まれる悪質な書き込みではありませんでした。中国最大の祝日である春節を迎えて、公演が​​予定された安徽省TVと北京衛星TVの契約がキャンセルされ、安徽省TVとやり取りしたテキストメッセージが公開されて、火の粉が急にJYPに降りかかったためでした。

安徽省TV側が明らかにしたところでは、公演にツウィだけを不参加にさせたり、プログラムをキャンセルして契約金として受け取った10万元(1830万ウォン)の払い戻し、または契約金の代わりにJYP所属の他の歌手の公演を代打で行う案などが協議されたのですが、交渉が上手くいかなかったようです。

安徽省TVは契約金を返さないのであれば、JYPがツウィの台湾独立支持を黙認するものと解釈するぞと脅しまでしました。その後、JYPに対する排斥運動が起きて、JYPを拒否するハッシュタグが6500万件以上使用されました。

1次声明を発表するときだけでも、一部ではJYPが正しく対応していると判断されていました。「幼いからとすべて許されるわけではない」という非難以外には、尻尾を掴まれるようなものはなく、ツウィが台湾では国民スターとして浮上するなど、意図せずに幸運をつかんだという話もされました。

今後の行動によっては、ツウィが同じ台湾出身で汎中華圏でもてなしを受けるジェイ・チョウ(周杰倫)のようなスター隊列に並ぶことができるという見通しさえあったそうです。数百億ウォンのノイズマーケティングをお金をかけずに行ったようなものでした。

  • < TWICEのアルバムジャケットをモザイク処理した「爱奇艺」 >

このような楽観は、一日にして崩れてしまいます。14日の午後7時ごろ、ソウル歌謡大賞を中継した中国の動画サイト「爱奇艺」が新人賞候補であるTWICEのアルバム写真をモザイク処理してしまったのです。結局、新人賞はヨジャチング(GFRIEND)に渡り、その日の夜11時「一つの中国を認める」という内容を骨子とした2次声明を発表します。

これで事態は沈静化するように見えましたが、そうはいきませんでした。15日、同じJYP所属の2PMのメンバーのニックンが中国武漢で開かれるイベントに出席できず、同じ日に韓国文化体育観光部が主管する中国でのイベントへも2PMの参加がキャンセルされる事態が起きました。

結局、ツウィは謝罪映像を撮るしかありませんでした。ツウィと一緒にパク・​​チニョンも所属会社を代表して再び謝罪文を掲載しました。それが15日の夜11時のことです。3日間、毎晩1通ずつ反省文を書いたような格好です。

  • < ユーチューブの映像キャプチャ >

謝罪映像がユーチューブに乗って流れた後、中国政府の立場を代弁する環球時報は「謝罪はよくやった。卑劣な連中は気にせずに、本人は仕事を頑張って中華の光になれ」というコメントを掲載しました。

その後、大陸でのJYPの活動は再開されました。16日にはニックンが出演した湖南TV の『一年級(一学年)』とMiss Aのフェイが出演した黒龍江TVの番組が予定通り放送され、GOT 7が出演する中国版『冷蔵庫をお願い』も無事に電波に乗ることができました。

台湾での反応は、一言で「ツウィがかわいそうだ」です。ビジネス上の理由で所属事務所が下した決定に従っだけだと見ています。これは、台湾外交部の公式の立場でもあります。ツウィがかわいそうなぶん、彼女を窮地に追い込んだJYPは憎まれるしかありません。台湾のアノニマスのDDoS攻撃によりJYPのホームページは、この文を書くこの時間まで、アクセスできない状態です。

JYPはいったい何を間違ったのでしょうか。JYPはより多くの国で活動をして人気を得るために、多国籍ガールズグループを市場に送り出しました。ツウィは13歳の若さでJYPにきて 、JYPでご飯も食べて寝泊りもしました。彼女の教育は、当然のことながらJYPの仕事でした。

パク・ジニョンの謝罪文にも「間違って教えた私のせいです」という内容が入っています。これは、ツウィが間違っていることを前提とした言葉です。ツウィが台湾の旗を持っていたことが間違っていたとして、すべての責任をツウィに転嫁してしまったことがJYPが非難を受ける部分です。

このため、一部では最初の謝罪文を書くときからツウィは関係者が渡した旗を持っただけだと、責任は企画会社と『マイリトルテレビジョン』の制作陣にあるという点を明らかにしなけれならなかったと言われています。そうしていたのなら、ツウィが犠牲になったり、台湾独立の象徴になったりすることもなかったことでしょう。

JYPはツウィの謝罪放送は、彼女の両親と相談して、彼女が決定したものだと言いましたが、彼女のファンたちの見る角度は違うようです。多文化センターがJYPを人権委員会に提訴するという意志を明らかにしたのに続き、台湾の弁護士も謝罪を強要したという容疑でJYPを告発しました。

韓国の刑事訴訟法では、有罪が確定した犯罪者に謝罪や反省文、講演などの形式で反省の行為をさせることを人権侵害として見て禁止しています。もしツウィが謝罪映像を撮ることに会社側の影響力が作用しているとしたら、非難を受ける前に法を違反したことになります。

来る24日、台湾台北市役所の前で黄安に反対してツウィを支持するデモ行進が行われるそうです。関心を示した人が5万3000人に達し、デモに参加するという意思を表明した人も1万人を超えているそうです。

このデモがツウィ議論を終息させるのか、第2ラウンドに導いていくのかは誰にもわかりません。「TWICEのツウィは何も知らない」という釣り文句により『マイリトルテレビジョン』に出演して、急に世界に名を知らしめたツウィ、彼女が振った台湾の旗の波長がいつまで続くのかは誰にもわかりません。

事態がこの辺で落ち着いたら一気に世界的なスターに登り上げる可能性もあるでしょう。謝罪放送で見せたツウィの憔悴した姿が鮮明に思い浮かびます。
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-01-20 00:00:00

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