A. | ※この記事は「[韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑨:公益出身の韓国芸能人-歌手編1-」の続きです。 SMエンターテイメントに所属する9人組ボーイズグループSUPER JUNIORに、キム・ヒチョルというメンバーがいます。故郷は韓牛で有名な江原道の横城(フェンソン)なのですが、彼は横城が誇るスターです。キム・ヒチョルは美少年として有名で、女装がとても似合うのですが、レディー・ガガを真似たこともあります。
事故の程度からすれば、免除を受けても良いくらいでしたが、当時、スティーブ・ユ(ユ・スンジュン)の問題で芸能人の兵役に対する視線が冷たく、兵務庁が公益を勧め、彼がこれを受け入れたと言われています。ある番組でキム・ヒチョルは兵務庁の担当官の言葉を紹介していますが、とても簡単な言葉です。 担当官の言葉は「ご存知ですよね、ユ・スンジュン…」でした。 そういえば、SUPER JUNIORのメンバーのイェソン(キム・ソンウン)も公益出身です。新人の頃から腎臓結石で顔が腫れたり黄疸が現れて後ろ側に立つことがよくあったのですが、入所当時も腎臓結石の治療を受けていたそうです。それでも現役で行かずに公益勤務をしたことが申し訳なかったのか、訓練所に行く当時、一言も挨拶をせずに静かに行ってしまい、ファン達が悔しがったそうです。 歌唱方法が独特で有名なFly To The Skyのメンバーファニ(ファン・ユンソク)も、公益で兵役を終えました。彼は旺盛に活動していた当時に整形手術をした事実を明らかにしたりしていましたが、デビュー前から肩に習慣性脱臼がありし、4級の判定を受けました。バラエティ番組やさらにはコンサート途中にダンスをしていて脱臼することもあったそうですから、現役は難しかったことでしょう。それでも現役で行くために、再検査まで受けたそうです。 交通事故で公益に行った歌手には、グループWantedのメンバー、ハ・ドンギュンもいます。彼は現役に入隊する予定だったのですが、交通事故に遭った後、再検査を受けて公益判定を受けました。 MBCの歌手同士が争う番組『私は歌手だ』に、ファン達の要請があったにも関わらず、最後まで出演しなかったナオルという歌手がいます。彼の歌が好きな人は「韓国のR&B/Soulジャンルでトップに君臨する歌手」と評価します。彼は写真を撮る時に、顔を左側に向ける習慣があるのですが、これが公益判定を受けた理由ではありません。 未熟児として生まれて脳性麻痺で手術をしたことが理由なのですが、手術当時には成功しても脳性麻痺の障害が残る可能性が高いという医者の所見があったほどに深刻だったそうです。 バラエティ番組で有名な歌手のハハ(ハ・ドンフン)は、全盛期だった30歳のときに公益勤務をすることになったのですが、一言の失言でアンチファンが大量に発生してしまいました。『無限に挑戦』でハンバーガーを食べる場面が放送されたのですが、「社会で楽しむ最後のハンバーバー」という字幕が流れたことが問題でした。まるで海兵隊にでも行くような表現だという非難が溢れました。さらには公益に行くことになった理由が喘息だというのに、たばこを吸う場面が何度も目撃され、非難はさらに大きくなりました。
4次元芸能人の始まりとも言える、グループ神話のエリック(ムン・ジョンヒョク)は公益当時、誠実な勤務態度により同僚から良い評価を受けたそうです。アメリカで育ったエリックは、公益としてでも兵役を終えましたから、軍に絶対に行くと発言しながら米国の市民権を獲得したスティーブ・ユと比較されたりします。 そういえば、神話の同じメンバーのチョンジン(パク・チュンジェ)とイ・ミヌも公益です。 元祖アイドルの公益出身といえば、H.O.Tのチャン・ウヒョクも欠かせません。彼は訓練所に入った後、国軍病院に3泊4日も留まりながら、身体検査を受けた結果、顎の関節障害で公益判定を受けました。現役免除の理由が聞き慣れないものだったうえに、普段はとても強いイメージを持っていた男性があごが弱くて軍隊に行けないだなんて、と悪口を言われました。 このほかにも、バラードの皇帝と呼ばれるシン・スンフン、歌唱力が認められていたにもかかわらず2009年に未成年者性売買という汚点を残したイ・ス(チョン・グァンチョル)、ソウル大学出身の歌手イジョク(イ・ドンジュン)、バラード歌手のチョ・ソンモ、JYPの代表パク・ジニョン、ヒップホップMCのキビ(ペ・イサク)も公益出身の歌手たちです。 そういえば、MBLAQ のメインボーカルジオ(チョン・ビョンヒ)は今年の2月に社会服務要員として勤務を始めました。 公益出身の芸能人を紹介しましたが、歌手にばかり言及してしまいましたね。俳優は公益にならないのかというと、そんなはずがありません。最近、『応答せよ1988』で有名になったリュ・ジュンヨルも公益出身です。公益出身の俳優は次回、紹介します。 ※この記事は「[韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑪:公益出身の韓国芸能人-俳優編-」へ続きます。 ▶ 公益シリーズの他の記事 [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について①:韓国での公益への視線、イメージ [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について②:兵役の種類、社会服務要員の人数 [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について③:補充役・公益・免除になる基準 [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について④:常勤予備役と社会服務要員の違い [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑤:補充役にもいろいろ [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑥:現役を避けるためのさまざまな工夫 [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑦:社会服務要員の配置先 [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑧:社会服務要員と社会福祉施設 [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑨:公益出身の韓国芸能人-歌手編1- [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑩:公益出身の韓国芸能人-歌手編2- [韓国の兵役] 社会服務要員(公益)について⑪:公益出身の韓国芸能人-俳優編- |