A. | 答えるのが難しい質問ですね。教科書や百科事典に掲載されたこともなく、調査結果として発表されたこともありません。 しかし、多くの人に聞くと、すぐに「ああ、春なら○○の花でしょ」程度の返事を聞くほどの象徴の花や動物はあるため、回答をできないとしらを切ることもできないですね。 あくまで個人的な趣向を若干加えて四季を象徴する花と動物を紹介しますね。主観的な回答ではあるが、非常にわずかの根拠があったりもします。では始めます。 ▶ 春 タンポポとツツジもきれいで、菜の花が咲けば全国各地で祭りが開かれたりもします。祭りといえば断然桜でしょう。短期間に争うように咲いては散花する桜は、韓国でも最も代表的に見物する人々の足を引き寄せる花です。 桜の花がたくさん咲くところ、例えば海軍基地がある鎮海や、ソウル汝矣島(ヨイド)にはお花見をしに出てきた人々のために、夜遅くまで灯りを照らします。桜の木の下で初デートをする恋人たちは、恥ずかしそうに手を握ったりします。 しかし、なんといっても春を象徴する花はレンギョウです。 なぜか? 最もよく見られるでしょう。菜の花や桜祭りが行われる場所でも、片隅はレンギョウに空けるほど身近です。 百合、百合、レンギョウ。 取って口にくわえて。 ひよこの群 ひょこひょこと 春のお出かけです。 童謡を聞いてみると、春を象徴する動物も出てきましたね。春を象徴する動物は、カエル、ウサギ、ひよこ。誕生と復活の意味が強調される季節だから、その中でもひよこが最も目立ってます。ひよこ、可愛いですしね。 ▶ 夏 夏を象徴する花は、ヒマワリ。投票をしても全会一致で可決されるでしょう。民主社会だから、何票かはバラやムクゲ、ナデシコ、アジサイを挙げる人もいるだろうが、夏を代表する花は、ヒマワリでしょう。 ヒマワリは、「太陽の画家」フィンセント・ファン・ゴッホが好んで描いた素材でもあります。ギリシャのローマ神話にも出てきてたでしょう。 中央アメリカが原産地だとするが、韓方でも向日葵(ヒャンイルギュ)といい薬用に使われるが、種子で作られた薬は悪性腫物と疫痢に効能があり、花は視力回復の助けもしてくれるそうです。太陽を恋人とする花なので、目が明るくなるかもしれませんね。 夏を象徴する動物は犬。三伏の暑さに補身用に犬肉を食べるから? その理由のためだけではないだろうが、多くの人が犬を暑い夏を象徴する動物として考えます。 ▶ 秋 秋は菊の季節ですね。 栄辱の人生を生きた詩人徐廷柱(ソ・ジョンジュ)は、 『菊の傍で』という作品を書きました。 一輪の菊の花を咲かせるために 春よりコノハズクはあのように鳴いたようだ 一輪の菊の花を咲かせるために 雷鳴は黒雲の中であのように鳴ったようだ 菊と一緒にワレモコウと九節草(イワギク)が秋の野原を飾るが、秋は何といってもコスモスの季節ですよね。国の命令を受けて軍に行った韓国の青年の中で、コスモスが咲くことを首を長くして待ちわびる人が非常に多いでしょう。コスモスが咲けば除隊すると。 韓国の山野どこでも見ることができるため、つらい訓練を受ける間、行軍の道でコスモスが咲くのを願うのでしょう。 コスモス ゆらゆらと咲いている道 匂やかな秋道を歩いていきます (歌謡『コスモスの咲いている道』の一節) 韓国で秋を象徴する動物は、トラ。その中でも、白虎だといいます。筆者は、ある席で白虎を雪が降った冬の山を支配する動物だと紹介したことがあるが、このように秋を象徴する動物と書いているため、その時誤って言ったことが良心に刺さりますね。 ▶ 冬 冬の花は、文句なしにツバキ。 寒い冬に咲く花も多くないが、ツバキの花言葉がとても良く、冬の花としてまさにぴったりでしょう。ツバキの花言葉は、慎重、虚勢を張らない、そして真実の愛。 そのためか、多くの詩人がツバキに捧げる作品を書いたりしたでしょう。 非常に昔の話ではあるが、ヒットした『椿娘』という歌謡もあります。 私の胸をえぐる痛みに耐えられず どれだけ泣いたことか 椿娘 恋しさに疲れて泣き疲れ 花びらは赤くあざができました (歌謡『椿娘』) ツバキ(동백 / 冬栢)という言葉自体に冬の花という意味が刻まれていますね。漢字で表記をしたものの、韓国だけで使用する単語ですね。ツバキの中でいくつかの種類は、春に花を咲かしたりもするが、そのような花は春栢(춘백 / チュンベク)とも呼ばれます。 冬を象徴する動物は豚です。数年前、韓国で「金持ちになってください」という言葉が流行のように広がり、お店で商品を買ったり、食堂でご飯を食べて出る時、タクシー料金を支払ってお釣りを受け取る時も、「金持ちになってください」という徳談を交わしたことがあるが、豚は金持ちを連想させるでしょう。豚の夢も宝くじに当選する吉夢ですし。そう考えれば、年が変わる冬季を象徴する動物として遜色がないですね。 参考に十二支に属する動物が、季節に分かれているという点も見逃してはいけませんよね。人々の干支を区分する「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」 12種の動物のうち、暖かい春に該当する動物には、亥(韓国では豚 / イノシシ)、卯(ウサギ)、未(羊)がいて、秋の動物としては、巳(ヘビ)と酉(鶏)、丑(牛)でしょう。なぜ夏をとばしたのかって? 春、秋を象徴する動物は、食用に使用した動物なんです。いや、ヘビも食用ですって? 食べたでしょう。男性たちの精力に良いといって。陽気を出すのに最高だとし、ヘビを探しに行っては、そのせいでヘビを天然記念物に指定するべきではないのかという冗談も出たことがあります。 夏の動物としては、火を象徴する寅(虎)と午(馬)、戌(犬)が挙げられ、冬は水に属する申(サル)、子(ネズミ)、辰(龍)が支配する季節です。12支が普通の人が考えている季節とは若干の違いがあるでしょう。もっとも12支の中には、生きて生前見物もできない龍が入っているから、現実の世界に持ってきて当てはめるには難しいかもしれませんね。 |