Q.もてなしを受けた料理を全部食べてはいけないのですか?

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A. 大学時代に田舎の友人の家に行った記憶が思い出されます。昼食時に友人の家に到着したのですが、友人の父親は庭で何かを拾っていました。

米粒でした。かすんだ目で米粒を1つでも無駄に捨てないように拾っていたのです。部屋に荷物を置いてから間もなく、ご飯を食べに来なさいという声が聞こえました。昼食を食べる時間が過ぎていたうえ、朝食もそこそこにして出てきたため腹ペコでした。

ところが、食卓に置かれた茶碗を見ると、あんぐり口を開けることになったのです。どうして茶碗がこれほどまでに大きいのか。相撲選手が食べるような器にいっぱいに盛られた茶碗を見ると、食欲が失せてしまいました。これを全部どうやって食べるのか、心配が先立ちました。ところが、庭で米粒を拾っていた友人の父親の姿を思い浮かべると残すこともできず、その後友人の家で三食をすべて食べたのですが、食事の時間になると心配が先立ちました。それでも茶碗をきれいに空けることはしました。

おそらく友人の母親は、図体が大きくもない子どもが本当によく食べるわね、こんなふうに思ったかもしれません。

ご飯を残すことが美徳?以前にはそのような言葉がありましたが、状況によって異なります。

若い学生や若者が親戚の家や友人の家に遊びに行ってご飯を食べる時には、ただおいしく食べるほうが見ていて気分がいいでしょう。おいしく食べる姿に惚れ、あの子は福を受けるだろう、そのように考えて婿にしたいという大人たちもたくさんいました。

おかずがあまり多くなく、さらに美味しくなく、塩加減も合っていない、そのようなおかずでもとてもおいしく食べる姿を見せれば、非常に頼もしいと思ってもらえたりもしました。

ところが、ご飯や食べ物を若干残さなければならない時もありました。どのような場合かというと、格式を気にして、 大人しいふりをしなければならない席です。まあこれも食べ物が貴重な時代の話ではありますが。

1日に食事3食をきちんととることが困難な時代を考えてみてください。ただ食べるものを見ただけで、駆けつけて食べていた時代、お見合いをしにいくことになりました。

新郎新婦になる男女が大人たちを連れて初めて対面する席だなんて、どれほど居心地が悪いでしょうか。人生においてあまりにも重要な席であるため、ないお金まで出して高級レストランに席を設けることになります。

久しぶりに目の前に置かれた色とりどりの食べ物に魂を奪われたせいで、新郎や新婦になる人の顔も見ず、まごつきながら食べては、「あんな人間を家に入れてはダメだろう」というレッテルを貼られます。だから口からよだれが出ても我慢しなくてはいけません。韓国の格言に「石を見るように黄金を見ろ」という言葉がありますが、この時は山海の珍味を石のように考えなければならないケースに属します。

会社に入りたての新入社員が、職場の上司とのせっかくのもてなしの食事の席でもほぼ同じことです。廉恥問わず美味しく見える食べ物だけを選んで口に放り込んでは、こいつは誰にでも賄賂をもらって食べる奴だな、このような先入観を与えるかもしれません。

だから大人たちは、社会生活を始めたばかりの子どもを目の前に座らせて、もてなしを受ける席に行く時に取る行動の要領を教えたりもしたんです。どんな行動要領なのか気になりますか。

まず、うどんでも1杯食べて行けというんです。お腹が空いた状態で絶対にもてなしを受ける席に行くなと注意します。適度に食べていけば、がつがつと食べずに済みますし、おいしい食べ物の前で欲を張るみっともない演出をしないで済むはずです。

それでもせっかくもてなしをする人の立場としては、おいしく食べてくれることが最高なはずです。これは、昔も今も変わらない事実です。おいしく食べても、欲張るな。どのように食べればこのような境地に至るのかは筆者にもよく分かりません。しかし、食べる姿を見れば、雰囲気で分かるのではないでしょうか。

実は、伝統的な韓国料理では残す食べ物がご飯と汁物しかありません。残りはほとんど一緒に食べる料理です。鍋物にしても大きな鍋を食卓に置いて、各自が取り分けて食べるので、何も残して食べるものもありません。残すのならご飯や汁物を残すことになるのですが、台所に立つ人たちの立場としては、客が食べ残したご飯は処理に困る面倒なものです。

だから自分の茶碗は、すべて空にすることが礼儀です。飢餓に苦しむアフリカの子どもたちのことを考えなくても、後始末をしなければならない主婦たちのためにも処理が困難な生ゴミは残してはいけないでしょう。ご飯を全部食べてしまっては「足りなかったようだ」と思われたらと心配ですか。その時は食事を終えたときに一言添えてください。

「はぁ、ご飯が美味しすぎてお腹がはち切れることも知らずに食べてしまいましたね。本当に美味しくいただきました」
  • Lim, Chul
  • 入力 2016-11-01 00:00:00

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