A. | 韓国の数多くのMCの中で代表選手を挙げるなら、ユ・ジェソク、キム・グラ、シン・ドンヨプ、イ・ギョンギュ、カン・ホドン程度になるでしょう。 放送出演料も彼らが最もたくさん受け取ります。推定値ではありますが、ユ・ジェソクが1回当たり1500万~2000万ウォン、シン・ドンヨプは1000万ウォン~1300万ウォンの間。キム・グラは、アナウンサー出身MCのキム・ソンジュ、チョン・ヒョンムらと共に600万~800万ウォンほどの出演料を受け取るといいます。 彼らが出演する放送回数が侮れないため、出演料だけでも一般人たちは想像もできないお金を稼ぐのでしょう。 彼らには、国民のMCという呼称もついてきます。国民のMCと呼ぶには数があまりにも多いですよね。いわばまだ「1人天下」でなく、群雄が割拠している様相として映ったりもします。そのため、誰か座に上がってくることもあり、ややもすると脱落する可能性もあるでしょう。 そういえば、上記に列挙したMCのほかに長老コメディアンのソンヘを欠かせませんよね。 KBS『全国のど自慢』、たった1つのプログラムだけを担当していますが、彼の年齢が今年で満89歳だという点を勘案すれば、国民のMCと見てもよいでしょう。本人は国民のMCより「国民のオッパ(兄)」と呼ばれることを望んでいます。 『全国のど自慢』にあまりにも多彩な人々が出演するため、たまに変わり者も混じっていますね。2010年には、全身に蜂を付けた出た養蜂業者もいました。「絶対に噛まない」と安心させたが、蜂がブンブンと飛び回るため、司会をするのが容易ではない役割でしょう。80代半ばのソンヘは、貫禄が何なのかをしっかりと見せてくれました。 養蜂業者が帰った後も、ソンヘの周辺をぐるぐる回る蜂たちを見て、「早く行って蜂蜜をとれ」と命令下したりもしたでしょう。
高校2年生の頃からお笑い活動をしていたユ・ジェソクが、人気コメディアン1位に上がったのは2004年。以後10年以上1人者の座を守ってきていますね。 ユ・ジェソクの以前に頂上に君臨していたコメディアンも数え切れないほど多かったですが、数年も経たないで興亡を重ねるのとは確かに差異があるでしょう。特有の滑らかで柔軟な進行以外にも、徹底した自己管理で一挙手一投足を暴いてもスキャンダルが全くないというのがロングランの秘訣です。 ある時、ユ・ジェソクと一緒に韓国芸能界のMCを二分していた天下壮士(韓国相撲の最高位)出身のカン・ホドンは、脱税と土地投機疑惑に包まれながら位相が墜落してしまいました。 それまで彼のバラエティ番組の進行スタイルに対して、好き嫌いが分かれていましたが、ユ・ジェソクの人気を超えたりもしました。2005年にはユ・ジェソクを抜いて、コメディアン部門で1位になり、放送局3社のグランドスラムもユ・ジェソクより先に達成しました。 2011年まで絶頂の人気を謳歌し、脱税疑惑に包まれながら、KBS『1泊2日』などから降板しました。手違いで「税金を少なく支払ったことが芸能界を引退するほど大きな罪か?」という同情論が起こったりもしましたが、冬季オリンピックが開催される江原道・平昌(ピョンチャン)の近くに投機をしたという疑惑が提起され、悪口を受ける項目が増えてしまいました。 2013年に復帰しましたが、人気は以前ほどない方ですね。 イ・ギョンギュは、元祖国民のMCと呼ばれることもあります。韓国コメディ、芸能界の代父という修飾語が付随して。かっと怒鳴ることで有名ですよね。 韓国で怒鳴りで有名なコメディアンはイ・ギョンギュのほかにパク・ミョンスがおり、パク・ミョンスは自分の怒鳴りギャグがイ・ギョンギュをベンチマークしたという事実を明らかにしました。 イ・ギョンギュの怒鳴りギャグは、誰にでも怒鳴るのではなく、怒鳴って自身が受けたりもする滑稽さが含まれています。 イ・ギョンギュが韓国芸能界の大物と呼ばれる理由は、信じられないほど多くの芸人を育てたためです。イ・ギョンギュが発掘しだしたり、一緒に働いた芸人を「ギュライン」と呼ばれたりもしますが、ここにはカン・ホドン、キム・グラ、パク・ギョンリム、イ・ユンソク、キム・ヨンマンら大物芸能人も含まれています。
・ユ・ジェソク - 包装術が優れている。しかし、いつも同じ座に留まっている。 ・カン・ホドン - パワーが溢れている。専売特許である表情と声が生きている。 ・シン・ドンヨプ - きびきびとし、自身の分量を上手くとる。進行をしながらも中間中間の隙間にギャグをよくする。 ・キム・ビョンマン - すごい。彼が最も得意な分野に飛び込んで成功した。笑わせる方法が本当に独特だ。キム・ビョンマンのためにコメディアンたちがすべてそういうものだと考てはならない。 ・パク・ミョンス - 2人者は1人者に上がる道しか残っていなかったが、彼は1人者になるには不足している。 ・ユン・ジョンシン - 彼はバラエティではまだまだだ。メイン級司会者はなれず、しつこさでは最強だ。 ・キム・グラ - 典型的な農薬型芸人だ。ゲストが避ける質問だけを投げまくる。生存確率が30%しかない。彼と会えば天気のほかに何の話もしてはならない。 キム・グラとシン・ドンヨプに対するイ・ギョンギュの評価が面白いですね。彼らの話は次回に続きます。 |