Q.韓国で軍隊に行った恋人を待つ女性はどうして「ゴムシン」と呼ばれるのですか。

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A. 残念ながら解体手順を踏んでいるというCRAYON POP(クレヨンポップ)がゴムシン(ゴム靴)を履いて登場したことがあります。

服装が少し異様に見えたりはしました。

  • < CRAYON POPの『Uh-ee』ジャケットイメージ、彼女たちが履いている靴がゴムシンだ >

まるで、昔全国を渡り歩いて公演をしていた流浪劇団を見ているようです。芸能界ではポンチャク(トロット=韓国演歌風のリズム)スタイルという言葉も聞こえました。

上の写真でCRAYON POPが着ている服は改良韓服です。韓服にゴムシンが似合うのかというと、もちろんぴったりの組み合わせです。今は田舎の高齢者や寺院の僧侶、そして刑務所の囚人ぐらいが履く靴になってしまいましたが、1950年から1960年代まではゴムシンが主流をなしていました。

ゴムシンは誕生した瞬間から高価な靴だった革靴の「唐鞋」を抑えて、その座を奪いました。韓服をきれいに着飾って、白いゴムシンを履いてふんわりふんわり。女性の清楚な美しさをこのように表現したりもしていました。

ところが、ゴムシンが主流だった当時も今日のように恋人が軍隊にいる間に心変わりする女性がしばしば存在していました。現代ではそれでも女性の権利が拡大して儒教的な慣習がなくなったため堂々と別れようと話すこともできるかもしれませんが、その当時は堂々と他の男性とデートをすることはできませんでした。だからこっそり会って浮気をする場合が多くあったのです。

とにかく、軍隊というのは一般社会とは隔離された組織であるため、軍隊にいる間には休暇で出てきたり除隊するまでは、自分の恋人が浮気をしているのか、他の男性の子どもを産んだのかなど知るすべがありませんでした。

当時はこのような点を狙って恋人や婚約者が軍隊に行っている間に他の男性と遊ぶような女性がいました。

ところが、ある日突然休暇で帰って来て恋人の家を訪れた男性が自分を待っていると思っていた女性が他の男性と仲良くしている姿を見たら、どのような反応を見せるでしょうか。これはあえて説明しなくても想像できることでしょう。

その休暇で出てきた軍人は当然、恋人と恋人と一緒にいた男性を捕まえようとするでしょうし、浮気をした女性はあたふた急いで逃げることでしょう。

その状況で靴を正しく履くことができず、靴を逆に履いて逃げる場面を想像するのはそれほど難しくないことです。先に説明したように、その当時の靴の主流はゴムシンだったのですが、このゴムシンは伸縮性に優れた靴でした。だから逆に履いてもそれほど不便ではなく、簡単に歩くことができました。

一度想像してみてください。軍隊に行って休暇で出てきた恋人に浮気の現場がばれて、慌てて靴の前後も見分けることができずゴムシンを逆に履いたまま夢中で逃げる恋人、あるいは婚約者の姿を…。

軍隊に行った恋人を裏切って女性が他の男性と浮気をすることを意味する「ゴムシンを逆に履く」という言葉はまさにここから始まったのです。

その後、軍隊に行った恋人を女性が待つことを「ゴムシンを履く」と言うようになり、最近では軍隊に行った恋人を待っている女性そのものを「ゴムシン」と呼ぶようになりました。

恋人が軍服務を終えて転役して帰ってくることを、「ゴムシン」から「コッシン(花の靴)」に履き替えるとも言います。

ゴムシン(恋人を軍隊に送って待っている女性)たちがたくさん集まるコミュニティーサイトでは、軍隊に行っている男性のことを「グンファ(軍靴)」と呼んだりもします。
  • O2CNI
  • 入力 2017-05-29 00:00:00

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