Q.韓国で観客がステージに乱入した事件を教えてください。（下）
| A. | 2011年、論山のイチゴ祭りで公演していた歌手フィソンも大惨事に見舞われました。フィソンが『だめですか（Can't We）』を歌っていたときに舞台に乱入した酔客が予想通り事故を起こしてしまいました。制止を振り払って舞台に上がった酔客は歌を歌うフィソンに蹴りを飛ばしました。フィソンは驚いた表情をしばらく作ったりもしましたが、飛んでくる足を軽く避けながら何事もないように公演を終えました。 同年8月に慶州世界文化エキスポ行事に参加したZE:Aも40代の酔客の舞台乱入により公演が台無しになりました。いきなり舞台に上がった酔客はケビンのマイクを奪い、歌を歌っていたドンジュンを妨害しました。 この事件が起こった2年後にはクレヨンポップ（CRAYON POP）のチョアに災難が降りかかりました。天安で開かれたイベントでクレヨンポップが当時のヒット曲『Bar Bar Bar』の公演を終えて舞台から降りようとした瞬間、グレイのフードを被った男性が近づいてきてチョアと握手するふりをしてチョアを抱きしめる突発行動を行ったのです。マネージャーが慌てて制止して状況がそれ以上悪化することはありませんでした。 2014年には京畿道河南で開かれたフェスティバルでIUが公演を行っていたとき、男性ファンが舞台上に乱入しました。幸いなことに接近することはでなく、IUは舞台に乱入した男性を見て驚いた様子を見せたものの無事に公演を終えることができました。 愛嬌だと済ませるべきではありますが『無限に挑戦』ゲリラコンサートでジェクスキス（SECHSKIES）が公演中におばさんの一人が走ってきてウン・ジウォンを抱きしめたこともありました。
しっかりとした舞台でも乱入を完璧に封鎖するのは容易なことではありません。公演中、スタッフが頻繁に舞台を出入りするため暗いステージの隅に待機してまるでスタッフであるかのように舞台に飛び込むことはそれほど難しくもありません。 2008年のことですが、MTVのコンサートでソン・ホヨンが舞台に乱入した女性にマイクを奪われたりもしました。マイクを手にした女性は、放置された状態でかなり長い時間話をしました。このような状態でこの女性を強制的に引き摺り下ろすことも容易ではなかったことでしょう。幸いなことに、ソン・ホヨンが巧みに対処しました。
しかし、演劇の舞台への観客の乱入は本当に困りますよね。韓国で話題になった演劇の中に『教授と女弟子』があります。俳優が全裸の状態で演技をするこの作品は、わいせつ問題、動画流出をはじめ、数多くの話題を振りまいてきましたが、ついには観客が乱入する不祥事が起きてしまいました。 2009年の公演のときですが主役を演じた女優チェ・ジェギョンが服を脱いで「退屈だったでしょう？教授、脱ぎます」とセリフを言う状況で客席の最前列に座っていた40代の男性が舞台の上に走っていき裸の女優を抱きしめてしまったのです。事故を犯した男性は「俳優の裸を見た瞬間、正気でいられなくなった」と許しを請いました。 おそらく、この事件よりもさらにひどい出来事は映画監督の金趙光秀が経験したのかもしれません。同性愛者である金趙光秀は、2013年9月、ソウル清渓広場でポン・ジュノ監督、ソ・イヒョン、ハリス、チン・ソンミ議員などの祝いの客が参加した中で公開結婚式を挙げたのですが、教会の長老だという50代の男性が結婚式の舞台に乱入して、自分の人糞と味噌が混ざった汚物を投擲しました。 |
- Lim, Chul
- 入力 2017-06-16 00:00:00
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