A. | ※この記事は「韓国の軍隊の助教はどう選ばれるの?どんなことをするの?(上) 」の続きです。 兵士たちが服務中に最も避けたいのが何かを知っていますか。 訓練です。 命をかけた作戦を実行するのは軍人として当然の義務だとは思っても、きつい訓練は思い出したくもないものです。 子どもたちが試験を嫌う理由と同じです。 中には普段から勉強を熱心にして試験を待っている子どももいるはずですが。 助教が受ける恩恵の中で最も大きいのは、ほとんどの訓練から免除されるという事実です。 訓練兵が次々と入ってくるので、彼らを制御する助教が部隊を空けることはできないので訓練を受ける時間はありません。 多分これよりも大きなメリットかもしれませんが、助教は一般兵よりも休暇が多いです。 訓練兵が訓練所から退所して次の訓練兵が入所するまでにはだいたい1週間ほどの間隔があります。短い場合には次の期数の訓練準備をするために暇がありませんが3~4週間と長くなると多くの助教が休暇を出します。 陸軍の場合基本年暇28日に賞休暇などを合わせてほどんどが服務期間中70日程度休暇で外にでることになります。部隊の都合が良くない場合は基本の年暇すら使いきれない場合もありますが。
訓練所ごとに事情が少しずつ異なりますが通常3つの期数の訓練が終了したら、4泊5日程度の賞休暇が出るそうです。運がいい場合には各期数の教育が終わったら例外なく休暇で家に帰る助教もいるそうです。休暇をもらえない助教も外泊許可を得て休暇のような気持ちを感じることができます。 論山訓練所に勤務する助教が外泊をする場合には大田まで通行が自由なので遊ぶ所を探すのは難しくないでしょう。 助教になるとなぜこんなに休暇を頻繁にもらえるのでしょうか。 彼らが引き受けた仕事がそれだけ大変だからです。
中隊単位で最高16人の助教が150~200人の訓練兵を管理する必要があります。訓練の準備と機器の補給、さらには炊事まで助教がついて行かなければなりません。訓練がない期間だからと、ひたすら休むこともできません。訓練中いろいろな事故が起きたり、胃が痛いという訓練兵を緊急治療室に連れて行かなければならず、そのような空席を他の助教が埋めなくてはいけないので、さらに忙しくなります。 勉強も熱心にしなくてはいけません。訓練兵の前で教育を担当する助教が講義内容を忘れてしまって恥をかいては困りますので、訓練を終えて訓練兵が寝ている間に教材をすべて覚えなければならないということです。時には助教の中には軍隊に来たのか、読書室に来たのか判断がつかないという愚痴も出てくるほどなので、勉強への負担を知ることができます。 訓練兵の教育に勉強までしたら自由時間がほとんどないというのが、いや寝る時間もないというのが助教の最も大きな荷物です。 訓練兵に関する苦労に1つ付け加えるなら、服装からご飯を食べる部分まで模範を示さなければならないという点です。除隊を数日後に控えた兵長であっても、他の部隊のように楽な服装で横になってテレビを見るのは不可能です。タバコを吸ったり、おやつを食べる時も訓練兵に隠れてこっそりする必要があります。 普段からそそっかしかったり、きれい好きではないなら助教生活が地獄のように思われるかもしれません。 助教は2つのルートを経て選抜されます。 兵務庁で志願を受けつけて選抜したり、訓練所で訓練を終えた兵士を対象に選ぶこともあります。 兵務庁は年1回助教を募集しますが、1次書類選考、2次面接と人性検査、体力検定を通過しなくてはいけません 訓練所で助教として徴集された場合には面接だけ受ければいいわけです。 訓練兵の中に気に入った人がいたら、助教が近づいてきてこっそり話しかけるそうです。 「お前、助教をしてみないか」 志願する人がいない場合、訓練所で目をつけておいた訓練兵を団体で面接して、お世辞を言いながら誘います。 助教候補として目にかかる訓練兵を見ると、概ねこのような条件です。 - 身長180センチ以上で顔つきが怖い - 身長は少し低いが、ボクサーなど格闘技選手出身で整ったスタイル - 社会生活の中でテコンドー、柔道、合気道などの師範を務めた人 一言で外見からしてカリスマが漂う人です。 資格?必要ありません。 資格があれば特技兵に選ばれていく可能性があるので、資格は逆に助教になるための障害物です。 助教で選抜されると短いトレーニングを修了して、すぐに一等兵の階級章を付けます。二等兵をスキップするのです。訓練兵に甘く見られないための特典です。 次回には軍隊で助教となった芸能人たちを紹介します。 ※この記事は「韓国の軍隊の助教はどう選ばれるの?どんなことをするの?(下)」へ続きます。 |