A. | キム・ヨナ選手に刺激され数多くの子どもたちがフィギュアスケートに挑戦しました。キム・ヨナが引退した今、実際にはオリンピック女子フィギュアで韓国選手がメダルを獲得することを期待している人はあまりいません。 それでもキム・ヨナ以前はオリンピックに出場すること自体が難しかったので、2枚のチケットを手にしたという事実自体が韓国フィギュアとしては発展をしたわけでもあります。 キム・ヨナの後に続く子どもたち、キム・ヨナキッズの中で最も注目を集めた選手はパク・ソヨンとチェ・ダビンです。 パク・ソヨンが一歩先を行きます。2014年に日本で開かれた世界選手権大会で9位になり、キム・ヨナ以来初めて女子シングルで180点台を超えたりもしました。しかし残念ながら足に鉄心を打ち込むほどの負傷をし、その余波で今回の選抜を通過することができませんでした。
11歳の時に5つのトリプルジャンプを駆使するほどの実力を育てて「ジャンプの天才」と呼ばれたりもしました。安定したジャンプは彼女の最大の利点でもあります。 中学校に入学した翌年の2012年に代表に抜擢され、「ポスト キム・ヨナ」として女王の後を継ぐ人材として注目を集めました。2015年、ISU(国際スケート連盟)ジュニアグランプリ2次、4次大会で銅メダルを獲得し、自らの価値を証明して見せたりもしました。 昨シーズンはチェ・ダビンにも苦難が何度か襲い掛かりました。彼女の運動を献身的に支えてきた母親が大腸がんでこの世を去り、オリンピック1次選抜戦を前にしてスケート靴に問題が生じました。ブーツの問題は幼い選手によく表れる成長痛とも言えます。誰も年齢を避けて通ることができませんから。とにかく自分の足に合ったスケート靴を見つけることができず競技に困難が伴っていました。フィギュア選手の体型の変化は選手生活を左右するほど大きなイシューなのです。 それでもチェ・ダビンはよく克服していっているほうです。ブーツの問題が解決しないまま出場したCSオンドレイネペラメモリアル大会で4位にランクインして世界選手権で10位になりながら女子フィギュアは2人の選手がオリンピックに出場する資格を得ることになりました。
チェ・ダビンのISU公認最高スコアは2017世界選手権大会で記録した191.11点。世界新記録保有者であるロシアのエフゲニア・メドベージェワ(Evgenia Mednedeva)の241.31点には遠く及ばない記録です。 負傷から全快したエフゲニア・メドベージェワと欧州選手権で彼女を破ってトップになったアリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova)、グランプリファイナル準優勝者のマリア・ソツコワ(Maria Sotskova)の全員が平昌に来ます。たとえロシアの国旗の代わりに五輪旗を掲げますが、それだけ熾烈な覚悟でしょう。ロシア選手のほかにメダルを狙う選手はおびただしくいます。 五輪代表に選抜されてからチェ・ダビンは亡き母を思って涙ぐみました。 「母が側にいたら誰よりも喜んだはずなのに」 母親のことを考えるとチェ・ダビンは意外にもよい成績を出すかもしれません。密かに期待しています。 |