A. | 韓国の4月の天気はとても不思議です。モクレン、サクラ、レンギョウが時を迎えて満開にっても、突然襲った暴風雨ですべて散ってしまいます。韓国の最南端、済州島で開かれた女子ゴルフ大会は大雪により4日の大会が2日で終わってしまいました。 まだ春ではないようです。あるいは春はスキップして真夏に行くのかもしれませんね。 2018年4月、5人組ガールズグループRed Velvetは平壌に行ってきた後、Wanna Oneを抜いてアイドルチャートで1位になりました。このチャートは歌はもちろん話題性が反映されるため、平壌公演のおかげだと言えるでしょう。
北にある東平壌大劇場で4月1日に単独公演、3日の合同公演が終わった後、南側ではKBS、MBC、SBSなど地上波3局すべてが平壌公演を録画放送しましたが、北韓(北朝鮮)では公演実況が放送されませんでした。朝鮮中央TVはニュースで韓国側の歌手たちの公演の姿を見せましたが、現場の音はすべて消去した状態でした。しかもRed Velvetは舞台に初めて立った歌手ジョンインと一緒に丸ごとカットされてしまいました。 北韓の指導部が南と北の関係を改善する必要性は感じているものの、南側の歌を自由に歌ってもいいという憂慮される状況は作りたくないという意味で解釈されます。南北平和のための「春が来る」はステージを設けられたものの春の暖かさを期待するにはまだ時期が早いということです。 まあ、それでもいいではないですか。Red Velvetは平壌に行ってきたという事実自体が楽しかったはずです。皮肉を言うのが好きな人たちはRed Velvetがまるで金正恩(キム・ジョンウン)委員長の喜び組として平壌に行ったように考えたりもしましたが、Red Velvetのメンバーたちはドラマの撮影日程のためジョイが不参加になったことが、さらに惜しくも感じられるでしょう。
平壌公演に参加した歌手の中でも客席の反応が大きかった歌手は以前に一度でも平壌に来ている歌手たちでした。チョ・ヨンピル、ユン・ドヒョン、チェ・ジンヒなどが熱烈な拍手を受けました。ペク・ジヨンが北韓の若者たちの愛唱曲として知られている『銃で撃たれたように』を歌う時、一部の女性観客の目頭が少し赤くなるようにも見えるしました。 あまりにも感情を乗せて歌ったため、女性観客の心を揺さぶったのです。 ユン・ドヒョンが『男は船、女は港』と『僕は蝶』を元気に歌ったときには観客が拍手で応える姿も見せてくれました。 Red Velvetの後に続いて登場した60代の歌手チェ・ジンヒは南側ではほとんど忘れられた歌手ですが、北側に行けばまだスターです。チェ・ジンヒは北韓の人々が好きな『愛の迷路』と北側の要求により選曲されたヒョニとトギのバラード『遅すぎた後悔』を歌いました。「孤独な私には何も残っていない。このように生きてきた私にも過ちはあるから」という歌詞の『遅すぎた後悔』は金正恩委員長が好んで歌う曲の一つだそうです。 チェ・ジンヒが『遅すぎる後悔』を歌って挨拶をすると、客席は熱烈な拍手で応えましたが、画面には楽しさを我慢しようと努める観客の姿も見受けられました。 13年前、平壌で単独コンサートを開催したチョ・ヨンピルは北側でも歌王のもてなしを受ける感じです。金正日委員長が好んだ歌『その冬の喫茶店』で自分の舞台を開いたチョ・ヨンピルは風邪をひいて体調が良くありませんでした。
チョ・ヨンピルは「北韓の芸術団がソウルで公演するとき芸術団員が風邪にかかったことに報いるように自分が風邪にかかった」とし「13年前に平壌を訪れた時よりも、より楽しくエキサイティングな時間を過ごせたら」と話しました。チョ・ヨンピルは『その冬の喫茶店』に続き『夢』、『短い髪』、『旅に出よう』など平壌に行った歌手の中で最も多くの4曲を披露しました。 平壌公演でチョ・ヨンピルよりも多くの拍手を受けた歌手が存在します。「春が来る」の司会進行を引き受けた少女時代のソヒョンです。 女性らしさが漂うきれいな姿に好感が持てる上に、さらに北韓の愛唱曲である『青い柳』を歌ったのですから観客は自然と呼応しました。
雰囲気が良かったのか晩餐会は予定時間の2時間をはるかに超えた3時間ほど続いたそうです。 4月1日の公演で予想外にも妻の李雪主(リ・ソルジュ)を同伴して公演を観覧した金正恩委員長は「今回は春をテーマに公演を行ったので、秋には『秋が来た』というテーマでもう一度開催して欲しい。秋は実りの季節でないか」と話しました。 今年の秋、韓半島(朝鮮半島)周辺の情勢がどうなっているかは分かりませんが、春と秋に平壌とソウルを行き来しながら南北の芸術交流が休むことなく続けばと思います。南北合同公演団が東京と北京で舞台を持てば見るに値しないでしょうか。 |