A. | 2007年3月にKBS 2の朝のニュースで道行く女性に服務期間の意見を聞いたことがあります。もちろん、この女性だけでなく一般市民を対象にしたアンケート調査を行ったのですが、彼女をインタビューしたシーンが放送されたわけです。 軍隊に行ってきた男性であれ、まだ兵役の義務を果たしていない男性であれ、この発言に怒り、彼女を「グンサムニョ(軍三女)」と呼ぶようになりました。彼女の個人情報を暴こうという捜索作戦が行われたりもしました。 当時も服務期間の短縮案が俎上に載ったりもしました。しかし失敗に終わってしまいました。服務期間の延長に訓練強化を要求する極右性向の老人団体や道行く女性の意見を反映したからではもちろんありません。北韓(北朝鮮)の挑発など、韓半島(朝鮮半島)の情勢が厳しかったからです。 とにかく彼女の発言に注目するべき点があります。3年と18カ月です。 3年は最も長い服務期間であり、18カ月は大統領の公約事項で今後、短縮施行される服務期間です。 陸・海・空軍のうち陸軍の服務期間が最も短いです。海軍と空軍は習得するべき技術が多いからです。陸軍の場合は韓国戦争直後には36カ月だった服務期間が1959年に33カ月、1962年に30カ月に減りましたが、北韓の遊撃隊が青瓦台(大統領府)を襲撃した1.21事件の後、再び36カ月に戻されました。海軍と空軍は36カ月から39カ月へと増えました。 その後、陸軍は77年に33カ月、84年に30カ月、93年に26カ月、2003年に24カ月に減りました。2011年には再び3カ月が減って、現在では21カ月です。海軍と空軍の服務も継続的に短縮され、現在では海軍23カ月、空軍24カ月です。 陸軍だけでなく海兵隊、義務警察、常勤予備役の服務期間も18カ月へと減り、海軍と義務海洋警察、義務消防は23カ月から20カ月へ、空軍は24カ月から21カ月に短縮されます。(社会服務要員は21カ月と、陸軍より3カ月長い)。海軍と空軍が悔しがらないのかって? 陸軍とは異なり海軍と空軍は志願していくとこなので、悔しいことなどないでしょう。 服務期間が減っただけに兵力を維持することが難しくなりました。韓国政府は現在、61万8000人の常備兵力を2022年までに50万人水準に減らす予定です。このような兵力削減計画にもかかわらず、2023年から兵役資源を集めるのには困難が予想されます。20歳の男性の人口が現在の35万人から2022年には25万人に急減するからです。 解決策として提示されたのが義務警察、海洋義務警察、義務消防(2万9000人)を廃止して、代替服務をする社会服務、工業機能、専門研究要員(2万9000人)も最小限の規模に減らすことです。おそらくアジア大会で金メダルを取っても、軍に行くことになるかもしれません。 |