Q.韓国でよく使う日本語にはどんなものがありますか?(下)

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A. ※ この記事は「韓国でよく使う日本語にはどんなものがありますか?(中)」の続きです。

あるコミュニティに若い母親の、こんな訴えが上がってきたことがあります。

「今まさに小学校に入った息子が、ともすると『かわいいね』といいます。何を言ってるのか知らないといけませんか?そのまま使うのを放っておいても大丈夫でしょうか?」。

日本の人が聞けば失笑を禁じえない訴えでしょう。子供がかわいい猫を抱きしめて、「かわいいね」と言えばあまりにも自然でありませんか?ところで、子供はどこで「かわいい」という言葉を聞いたのでしょうか?インターネットです。「かわいい」「すごい」「やめて」「きもち」…。日本のアニメやアフリカTVなどの個人放送を見て、自然に日本語に接した若者はけっこう多いですよね。正しく学ばずに拾き聞きしたことから、「気持ち」を女性を卑下して呼ぶ言葉だと間違えて理解したりします。

アフリカのTVのBJチョルグの言い方のために、小中学生の間では「アンギモチ」という言葉がすごく流行しました。日本語の「気持ちいい」を勝手に変形して作ったんですね。盛んに流行したときに、学生のあいだでは「ヤ、キブンチョッタ(おい、気持ちいいなあ)」よりも「アンギモチ」という言葉がはるかによく使われたそうです。

カワイイとともにに「ユメカワ」も、若い世代が多く使う日本語でしょう。「夢のように可愛い」を縮めた新造語は、セーラー服すがたの魔法少女の漫画に乗って玄界灘を渡ってきました。

日本アニメの影響で、心の中ではすごく好きなのに表面上は冷ややかな「ツンデレ」、あまりにも感情が鈍いことから異性の愛情攻勢に気づかない「ニブチン」などのキャラクターも自然に伝わりました。

大学の日本語科では学ぶことのできない日本の「インターネット隠語」も、韓国の青少年にかなり知られている方です。インターネット上で女性のふりをする人のことを意味する「ネッカマ(ネットオカマ)」、2007年の日本流行語大賞に輝いた「どんだけ~」、「魔法少女まどか☆マギカ」に由来する新造語「マミる」も韓国青少年の間で流行したんですよ。首を切られて捨てられるひどい最期を迎えた少女の姿、「マミがマミタンハダ」という衝撃はまだ残っており、頭が切られるなどのひどい場面が出てくるたびに思い出したりします。

2chなどの日本インターネットコミュニティの掲示板で使用されている「サスガ(さすが)」「マジレス(まじレス)」は、頻繁に使われませんが知っている人がたまにいます。

これに対し、日本昔話に最後のページあたりに出てくる「メデタシメデタシ(めでたしめでたし)」は、かなり知られている方でしょう。 15秒童話シリーズの各編ごとに、最後には間違いなく登場したからかも知れません。韓国では「キョンサロセ、キョンサロセ(慶事である、喜ばしことだ)」と翻訳されたと言います。

このほか、韓国でよく使われる日本のインターネット隠語を紹介すると、

●アイコラ:Idol+Collageの合成語
アイドルスターの顔写真とヌードモデルの身体の写真を合成した写真。

●アタイ:私(あたい)
80年代にいわゆる不良女子高生が主に使用していたこの言葉は、アニメ『十二戦支 爆烈エトレンジャー』が登場しつつ、韓国にも知られました。

●キモヲタ:気持ち悪いオタクの略語
「キモイ」の語源は気持ち悪いで、ただ気持ち悪いのではなく、何かつまらないものをを見たときに使います。

●ヒキゴモリ:引き籠もり
少なくとも3ヶ月以上、家に閉じこもって外部との接触を極端に忌避する人、またはそのような行為。韓国では「部屋の隅の廃人」、または社会活動を行わず家に隠遁するタイプをさして使われることもあります。

●ハァクハァク:はあはあ
好みのキャラクターを見て興奮したときに出す、大きな息づかいを戯画化した擬声語。 2chで使っていた表現に由来します。韓国ではDCインサイドのWOWギャラリーで「ハァクの一撃」というユーザが、魔法の組みひもを使った人間の女性キャラクターのスクリーンショットを掲載し続けて「ハァクハァク」というメッセージをずっと上げたことで有名になりました。変態であることを強調(?)するために、ハァクハァク、ヒンガヒンガ、ハルクハルクと表現することも。

韓国語で適切な言葉がなくて、日本の隠語がそのまま借用されたりします。代表的な言葉が「モッコリ」です。周囲よりも丸く突き出た形を指す擬態語が、男性の陰茎が勃起してパンツを突き抜けて出てくる勢いの形状を指すときにこの言葉を使うことから、おおいに口にするのがはばかられる言葉ですね。多分そのためにこの言葉が借用されたのかもしれません。藤田小百合がとあるケーブル放送でこの言葉を繰り返したことで、広まるところに一助(?)したといいます。

前述したように、日本の新造語や隠語が伝播する過程で、アニメが最も大きな役割を果たすようです。新造語ではありませんが、アニメ「エヴァンゲリオン」の主人公アスカと関連して「私のアスカはそうじゃない」は、数多くの派生商品を生むほど流行に乗りました。

エヴァンゲリオンマニア

目立たもない小さな活字ですが、涙を見せるほど激怒し叫ぶ姿はオタクの本質を明らかにしますね。だからインパクトが強いようです。 2009年12月の「ヱヴァンゲリオン:破」の公開時には、劇場で特定のシーンが出てくるとこの言葉を叫んだというオタクがいたという話も伝わっています。

このセリフが広範にひろまって、変形も生まれました。「私のアスカちゃんはそうではない」とか「それでこそ私たちのアスカちゃん」…こんな言葉も登場しました。そうこうするうちに「私の〇〇はそうじゃない」のように、アスカの代わりに自分の好きなキャラクターや人物をあてこむことが始まりました。
  • Lim, Chul
  • 入力 2018-11-12 00:00:00

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