Q.韓国で年末年始に食べる特別な食べ物はありますか?

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A. 9世紀の新羅憲康王時代、チョヨン( 處容 )という官吏が作った郷歌を紹介します。

明るい月夜に
夜遅くまで遊んでから
帰ってきて布団を見てみると
足が4つあった
2つは私のものだが
2つは誰のものだろうか?
本来は私のもの(妻)だが
奪われてしまったものはどうしたらいいのか

チョヨンの妻があまりにも美人だったため、お化けまで惚れたようです。チョヨンが家を出ている間にお化けが人間のふりをして密かに家に入りチョヨンの妻に手を出しているところを見つかってしまったようです。

これを目撃したチョヨンは怒るどころか歌を歌って踊ったので、彼の大胆さに感激したお化けが「今後、チョヨンの顔とパッチュク( 小豆粥 )を見た場合は決して現れない」と誓いました。

この話から由来した食べ物がパッチュクです。

冬至の日、師走(旧暦12月)にパッチュクを食べれば災難を防いで福を呼ぶ力があるそうです。

  • 釜山の市場で売っている小豆粥パッチュク



パッチュクを食べてないのに冬至の日がすでに過ぎ去ってしまいましたって?いいえ、旧暦で考えれば師走が終わるのは、まだ先の話です。

実はお化けを捕えるために小豆を使うのは韓国だけでありません。パッチュクは日本(お汁粉)や中国(紅豆粥)、ベトナムにもある食べ物なので小豆が韓国人にしか利き目がないと言われない限り、日本のお化けや中国のお化けも追い払うことができるでしょう。

そんなにいい食べ物なのに、なぜ冬至の日にだけ食べるのかって?

いえ、食べたければお粥店でいつでも頼んで食べていいですし、家で簡単に作って食べても悪く言う人は誰もいません。作り方もとても簡単です。

パッチュクを作る時に使われる材料は小豆、米、そして水、以上で終わりです。そうだ、調味料に塩を使うので準備してください。ただし、甘く召し上がりたければ砂糖を入れてもいいです。不運を断ち切るために食べるならば、年齢に合わせて白玉を入れてもいいでしょう。

要領はお粥を作るのと似ていますが注意する点があります。小豆がぎりぎり浸る程度に水を注いだ後、煮るのですが途中で水を捨てて再び水を注いで煮る過程を経なければなりません。最初に煮た後、水を捨てる理由は苦い味をなくすためです。弱火で3~4時間煮た後、小豆がすり潰せるくらいに火が通ったら小豆を取り出してすり潰します。(この時、注意する点はお湯は捨てずにお粥を作る時にそのまま使うという点です)

すり潰した小豆を米と共に水に入れた後、お粥を作るように煮ればいいです。タンパッチュク( 甘いパッチュク)*を作りたいなら、米を少しだけ入れたり、最初から入れなければいいです。簡単ですね。3~4時間も煮ることを考えると、頭が痛くなりそうですか?そういう時は、お粥店で買って召し上がってください。

* 甘い味が強いパッチュク。甘さ+パッチュク。しかし小豆+お粥と誤解している人も多いのです。誤解している場合は、市場に行って「甘い小豆はありますか?」と注文する不祥事が起きる可能性があります。小豆の種類の中で甘い小豆はありません。

日本ではパッチュクをどのように作るかは知りませんが、写真で見るかぎり日本のパッチュクや中国のパッチュクは韓国と似ているようです。

  • 日本のパッチュク



  • 中国のパッチュク



2019己亥年、パッチュクと共に平安な一年でありますように。
  • Lim, Chul
  • 入力 2018-12-28 00:00:00

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