A. | ウェブマガジン『ウォルチャン』は予備役が嫌いないくつかの理由という記事で五つの内容について論じました。 1.日常茶飯事、下ネタばかり話す 2.「ネリカシ(見下す)」という名前の集団暴力 3.酒の席で性的暴行を犯す 4.出しゃばる?でも怠けると指摘した。 5.地球は俺が守ると> ~ウルトラスーパーコミック「鷲五兄弟」という冷やかしも付け加えました。 鷲五兄弟は多分当時も、男たちの自慰行為を意味する隠語だったと思います。 だから男たちの反発を買うだけのことはありました。予備役だけでなく、ほぼ全部の男子学生の反発でオンライン史上初めて男女間で激烈な衝突が起きました。事態が悪化すると、すぐにウォルチャン側はフリーチャル*のウォルチャンコミュニティで実名で討論を行いました。 * Freechal。1999年に設立されたインターネットポータル。サークル機能のコミュニティですが一気に1000万人の加入者、コミュニティ100万個のポータルで韓国のヤフーを威嚇するほど成長しましたが、有料化政策以後衰退し始め現在は閉鎖されました。 それでも、ウォルチャンの編集者に対するテロが乱舞して、コミュニティの会員たちの個人情報が無断に成人サイト『フォンセックス』の掲示板に公開されました。警察サイバー捜査隊が名誉毀損容疑で調査も行いました。 ウォルチャンの予備役の問題提起に合理的な討論をしてみようという趣旨でフリーチャルに「アンチウォルチャン」というコミュニティが作られましたが、アンチウォルチャンは女子学生を学則に従って除籍させるべきではないか」というアンケート調査を行うかと思えば、名誉毀損で告訴するとして告訴状まで作りました。 釜山大学の総学生会はウォルチャンとアンチウォルチャンの両側に討論会を開こうと提案しましたが、アンチウォルチャン側は「ウォルチャンの記事が不特定多数を相手にした明確な名誉毀損」と言ってすでに警察にウォルチャンを告訴したとし提案を断りました。 釜山大学の女子学生会は討論会に代わって釜山性的暴力相談所とともにウォルチャン会員の個人情報流出にともなう性的暴行対策委員会を設けて、「ウォルチャン関連サイバーの性的暴行根絶のための討論会」を開きました。 ここに刺激を受けたのかアンチウォルチャンが討論会に参加するという意思を明らかにして6月末に討論会の日程が決まりましたが、討論会が開かれる直前アンチウォルチャンが突然、コミュニティ解散を宣言して、一方的に討論会に参加しませんでした。ウォルチャンの編集者2人と社会評論家チン・ジュングォンが討論者として参加した討論会が開かれましたが、少し気が抜けたでしょう。チン・ジュングォンはウォルチャンが提起した問題の本質が軍事独裁的集団暴力文化だと見ていたので、女子学生側にある程度同調していたからです。 とにかくアンチウォルチャンの解散でウォルチャン事件は収まりました。しかしすでに嶺南(ヨンナム)圏の女性運動は致命傷を負ったあとでした。釜山大の女性主義運動は崩壊した状態であり、総女子学生会もすぐに消えました。 ウォルチャン事件は単に釜山大女性運動家にだけ影響を及ぼしたのではありません。軍加算点違憲判決ですでに男女間の対決が激しくなった状況でウォルチャン事件まで重なり、当時最も規模が大きかったフェミニズムコミュニティのミズでは全面的な男女間のキベ**が行われました。ナウヌリ***にミズを閉鎖させろとの請願も多かったのです。 ** Keyboard Battle。仮想空間で繰り広げられる自尊心争い **** 1994年にサービスが開始されたパソコン通信サービス。インターネットが発展していなかった時代、様々な掲示板と同好会が位置した情報交流の場。 男女間のキべの渦中にフェミニストはサイバー空間に対する従来の認識を変えることになりました、パソコン通信に接した女性運動家は従来のジェンダー秩序から脱離したり、自身の性が表れないサイバー空間に相当な期待を抱きました。ジェンダーブラインド環境での変化がオフラインまで連結されるだろうという幻想も抱いたそうです。 しかしウォルチャン事件が起きた後、ウォルチャンの記者の個人情報が流出してミズの閉鎖に対する請願が殺到するのを目撃して、サイバー空間が女性に決して有利でないという方に考えが変わったそうです。 |