Q.韓国ではトマトに砂糖をかけて食べますか?

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A.



2009年に公開された映画『国家代表⁉』のワンシーンです。

韓国のスキージャンプ国家代表チームが体験した実話に少しフィクションで面白味を加えて作った映画です。オリンピック出場を断念したジャマイカの陸上選手たちがボブスレー選手になって冬季オリンピックに出場する『クールランニング(Cool Runnings)』と非常に似ています。

養子として海外養子縁組されたチャ・ヒョンテ(ハ・ジョンウ)が幼い頃のかすかな記憶に残る母親を探しに韓国に来て離散家族探し番組にも出演しましたが母親を探す道のりは簡単ではありません。そうするうちに、「オリンピックで金メダルを取れば君が探さなくてもお母さんが会いに来る」という監督の誘いに乗って国家代表になります。

不屈の闘志で関心を集めて帰国する日、歓迎の人波の中で遠くに隠れて見守っていたお母さんを発見します。一言も話せないまま別れますが、宿舎へ向かうバスの中にはお母さんが残していった小包が置かれていました。古くなった写真を入れておいたアルバムと重箱に入っていたトマト。写真を見て涙を流すヒョンテをお構い無しに、チーム員が一つ二つずつ食べたのでトマトは、一瞬にしてなくなってしまいました。一歩遅れて食べ物競争に参加したやつは重箱に残ったトマトの汁を飲みながら舌鼓を打ちます。

筆者はトマトに砂糖をかけて食べるのを中学時代に初めて知りました。
前の席に座った友達の弁当のおかずがなぜこんなにおいしいのでしょう。昼食の時間が近づくと、友達の弁当のおかずに今日は何が入っているのだろう?という想像に浸ったりしました。ところが、ある日その友達が弁当を一人で食べていました。自分の弁当のおかずに近づけないようにしたのです。

それが憎らしくていたずらをしました。友達が椅子から少し立った隙間、こっそりと鉛筆を椅子の上に持っていきました。友達が座った瞬間、どうなったか想像できますか?ちょうど中心に突き刺さって雄叫びが教室全体に響きました。

呼び出された友達が先生にぶたれる前に、勇気を出して手を挙げました。

私がいたずらをした事実を告白して、友達は悪くないと許しを請いました。

その事件のおかげで正式に招待を受けて友達の家に遊びに行くことになりました。友達の部屋で夕食を食べたのですが、おかずがとてもおいしかったのです。ずっとそこで暮らしたいと思うほどでした。そしてデザートに出てきたのが砂糖に寝かしておいたトマトでした。

ご飯を一粒も残さず食べた後でしたが、がむしゃらにトマトをむさぼりました。砂糖が染み込んだトマトの果汁は甘いのなんのって、まるで天国のようでした。

韓国では、いつからトマトに砂糖をかけて食べたのかを教えてくれる史料を探す方法はありません。残念ですが現実がそうなっています。多分金持ちの家で特有の草の臭いのせいでトマトが嫌いな子供に食べさせるためにそのような方法を考案したのでしょう。

トマトに砂糖をかけて食べれば栄養素が破壊されると言って、嫌がる人もいます。消化機能を助ける必須栄養素であるビタミンBが破壊される*そうです。

* 科学的に確認してみるとビタミンBが破壊されるのではありません。トマトが体の中で分解される時にビタミンBが吸収される代わりに砂糖を分解するのに使われるのです。

栄養学者などは砂糖の代わりに塩を振りかけることを薦めています。それでこそ人体内のカリウムとナトリウムのバランスを合わせるのにも役に立つそうです。そんなことは気にせず、韓国の人々はトマトを砂糖に寝かせて冷蔵庫に入れておきます。

ビタミンBは別で補充して、まずトマトをおいしく食べます。

余談を一言。トマトは果物でしょうか?野菜でしょうか?

韓国では付加価値税法上では野菜で、農業統計調査では果物と野菜類に分類されていました。曖昧ですね。

果物なのか? 野菜なのか? 曖昧なのはアメリカでも同じでした。

果物を意味する英単語のfruitは、「植物の食べる部分のうち種を含んだ子房が熟したこと」を意味します。私たちが食べるトマトには種が入っているので当然fruitです。

19世紀末、アメリカではトマトを法的にfruitの代わりにvegetableとして取り扱いました。当時、アメリカの関税法はfruitに税金を払いませんでしたが、トマトが非常にたくさん輸入されるので自国のトマト農家が死んでいくためトマトをvegetableに分類したようです。

トマト輸入商のNix一家はこれが不当だとし、ニューヨーク州の税関を相手に納付した関税を返してほしいという訴訟を提起しましたが、連邦裁判所は最終的に「トマトは野菜」という判決を下しました。判決要旨は「トマトは食事として食べるだろう、デザート(Dessert)として食べない」だったそうです。トマトに砂糖をかけてデザートで食べる人がいたならば、Nix一家が訴訟で勝つこともできたでしょう。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-03-12 00:00:00

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