Q.韓国でホットクは冬にだけ食べますか?

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A.
冬によく食べていたホットクが近頃は、季節に関係なく食べる物になってきたようです。ホットクを専門とするフランチャイズ本社も何箇所か出来て、路上の屋台やフードトラックで焼いて売っていた物が立派な店舗になったので、寒い冬だけ売ると収支を合わせることができないのでしょう。

冬の代表的な路上の食べ物の一つになりましたが、1980年代になる前、ホットクは店で買って食べる珍味でした。板で簡単に作った店にかまどとテーブルがいくつか置かれた店、下校時にホットク店に来た学生たちは、立ったまま食べていました。

当時のホットクは今と形も味も、作る方法も違いました。最近は油で焼いたり、鉄板で炒めたり、揚げますが、昔はかまどに入れて焼いて作りました。最近、コンガルパンや中国ホットクと言われるバブルホットクとも違います。コンガルパンのように中が空洞になっているのではなくて、逆に中身が詰まっている感じでした。食事の代わりに食べられるほどです。

韓国に初めて登場した時のホットクがそのような形でした。ホットクは新式軍隊に押されて冷遇を受けた旧式軍隊が乱を起こした1882年(壬午年)、清国の軍隊のふろしきに包まれて運ばれ韓半島に上陸しました。

1920年代、仁川(インチョン)港に足を踏み入れた中国人のクーリー*が毎日1千人を越えて、その前に定着していた華僑が自分たちの食べ物としてホットクを作って売りました。値段が安いうえに簡単に腐ったりしないので住む場所を転々としていたクーリーは、これを袋にいっぱい包んで持ち歩いていたそうです。朝昼晩の食事をホットクで済ませていたので、季節を気にする余裕なんてなかったはずです。

今でもホットクの種類はたくさんありますが、当時も今のようにかまどで焼いたダンファソ(唐火焼)、卵パンと似たケダンビョン(鶏蛋餅)、中が空洞のダンゴ(唐臌)、中に餡子を入れて表面にはゴマを塗ったジマ(芝麻)、中に入った餡子がはみ出るようにナイフで周りを薄く切って作ったチョルファビョン(切花餅)、全てホットクという名前で通じていました。

些細なことに対してもクーリーは、中国語特有の抑揚の激しい口調で騒いでいたので「ホットク店が火事になったのか?」という言葉が出来たりもしました。

* Coulis. 第2次世界大戦前の中国とインドの労働者。

ホットク店で金を儲けた華僑はギョーザ店に変身しましたが、ギョーザ店でホットクを売ったりもしたそうです。砂糖の代わりに肉や野菜を入れてギョーザの形にしたホットクもありました。ソウルの新村(シンチョン)に「肉ホットク」を売っている店がありましたが、なくなってしまったのか検索しても出てきませんでした。

クーリーのお腹を満たしてくれたホットクが、1990年代には聴覚障碍者の主要な金稼ぎになりました。障碍者が立派な仕事に就けなかった頃、視覚障害者はマッサージ業を始め、聴覚障碍者はホットクを売り始めました。「1個200ウォン、3個で500ウォン」という価格表だけ付けておけば言葉が必要ないばかりか、特別な技術も必要ないのでホットクを売るのは難しくありませんでした。

聴覚障碍者が主に取り扱ったホットクが、バブルホットクでした。その後、障碍者が就職できる働き口が増えてバブルホットクも姿を消し始めました。代わりに粉末緑茶を入れて緑色にした緑茶ホットク、春雨炒めを入れた春雨炒めホットク、海産物ホットクなど様々なホットクが登場しました。釜山(プサン)では郷土料理と言われるチャプサルホットク(別名シアホットク)が登場したのです。

釜山の南浦(ナムポ)洞から始まって海雲台(ヘウンデ)などに広まったチャプサルホットクは中に入ったナッツ類で中が詰まっていて、大きさも直径が9~10センチメートルにもなるほど分厚いので、おやつとして人気を集めました。そしてソウルに進出したのです。

  • 釜山のチャプサルホットク




チャプサルホットクのレシピ

小麦粉ともち米、黒ゴマとイーストを入れて生地を作った後、砂糖をワンスプーン入れて形を丸くして油を引いた鉄板に置きます。底が黄色く焼けるまで平たく押した後、ひっくり返します。表面が茶色になるまで焼いた後、油を取って横にした状態で半分に切ってその中にナッツ類を入れます。使われるナッツ類は干しブドウ、ひまわりの種、アーモンド、カボチャの種、ピーナッツなどです。お金に余裕があれば松の実やクルミを入れてもいいです。

ついでにバブルホットクと言われる一般のホットクのレシピも紹介します。


バブルホットクのレシピ

材料-砂糖、オイル、水、強力粉、イースト、フィリング(中身)の材料(黒砂糖、シナモン粉、ナッツ類など)

小麦粉に砂糖を少し入れて、オイルと水、イーストを混ぜてこねてラップをかぶせておきます。2倍に膨らむまで暖かいところに置いておきます。(指で刺した時に生地が上がってこない程度)発効が終われば、棒で生地を薄く伸ばした後、フィリングを詰めて包んだ後、再び平たく押します。(フィリングが飛び出る穴ができないように気を付ける)油を引かずにフライパンで焼けば終わりです。






ホットクのレシピ

材料-小麦粉、卵、牛乳、砂糖、塩、イースト、水、食用油、フィリングの材料(黒砂糖、シナモン、ピーナッツ、アーモンド)

小麦粉、卵、イーストなどを混ぜて生地を作ります。(小麦粉などで最初に生地を作った後、暖かい水に溶かしたイーストを注いで再度こねます)生地を発効させます。(ただ待ち続けてもいいですが、30分以内に終わらせるには大きいボールにお湯を3カップと冷たい水を1カップ入れて、そこにラップをかぶせた生地を入れた小さいボールを入れて湯煎にかけて発効させれば時間を節約できます)
発効が終われば、生地を適当にちぎって中身を入れてきれいに包みます。フライパンに食用油を充分に引いて弱火でこんがり焼きます。

簡単でしょう?
参考にホットクに関連した重要な事実を教えます。

ホットクを食べてアルコールチェックをすると警察に摘発される数値が出てきます。最初は冗談だと思っていましたがコメディTVの『頼まれれば何でもする!少し危険な番組』で実験をしてみた結果、事実だと確認されました。



飲酒運転で引っ掛からないようにするなら~ホットクに気をつけてください!!!!
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-03-28 00:00:00

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