Q.韓国のキムパプには、どんな種類があるのか教えてください。

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A. 本題に入る前に余談を少し話します。
韓国語でキムパプの発音は?「キム:バプ」でしょうか? 「キム:パプ」でしょうか?
何も考えていない普通の人々の口から出る発音は「キム:パプ」です。
しかし標準語を使わなければならないアナウンサーは真剣です。標準語を使わなければ恥をかくため、気を引き締めないといけないと、決心して「キム:バプ」と発音しました
これは、少しおもしろいです。
ギャグとして使われたりもします。
だから韓国の国立国語院も今は「キム:バプ」、「キム:パプ」の2つをすべて標準語と認定しています。

中に何が入っていたとしても、ご飯に何かを入れて、海苔でぐるぐる巻けばキムパプになります。

共通して入る材料は、たくあん、ハム、卵焼き、ホウレンソウ、ゴボウ、カニカマ、またははんぺんです。(この中でたくあんは必須要素です。たくあんが入っていないキムパプは、小豆が入っていないあんまんです。キムパプ店や軽食店に行って「キムパプを下さい」と言った時に出てくるキムパプには、だいたい上に書いた物が入っています。

ここに材料を追加すれば「OOキムパプ」という修飾語が付きます。
プルコギを入れればプルコギキムパプ、ツナ缶を開けてツナを入れればチャムチ(ツナ)キムパプ、キムチを入れればキムチキンパプ、トンカツとピクルスを入れればトンカツキムパプ、イワシと唐辛子を入れたミョルチ(イワシ)キムパプ、チーズを入れたチーズキンパプ、レタスとパプリカ、新芽野菜などを入れた健康食、サラダキムパプ、トビコにワサビを添えればナルチアル(トビコ)キムパプ。ナルチアルキムパプはかなり辛くて、大量には食べられないので、ダイエットをする人々に適しているかもしれません。口の中でプチプチと割れるトビコと、ひりひりしたワサビの味に慣れてしまうとダイエットは失敗です。

ツルニンジンやウニなど高価格な特産品を入れて作って1つ、10,000ウォン以上もする「ラグジュアリーキムパプ」もあったりします。

韓国の済州(チェジュ)の郷土料理ですが、キムパプにサンマをまるごと一匹入れる「コンチ(サンマ)キムパプ」もあります。他の材料は何も入っていなくて、ご飯とサンマだけです。焼いたサンマは海苔と相性が合って、とても香ばしいですが、サンマの骨を取り出すのが面倒くさい人は食べにくいと言います。

  • コンチキムパプ



はるか昔、豊かでなかった時代は、たくあんの代わりに切った白菜キムチを入れて作った「キムチキンパプ」もありました。キムチが辛かったり、しょっぱかったり、時には少し酸っぱい時もあり、様々な味を楽しめるのでキムパプの味も千差万別でした。しかし、キムチの水気が海苔の外に染み出ると、キムパプを巻いた後一口に食べやすく切るのがとても難しいです。ぐるぐる巻いた後、まるごと食べる方がいいですが、間違うと食べる途中にキムチがはみ出たり、米粒が飛び出したりして大騒ぎになります。工場で大量生産された安いたくあんが出てきてから、キムチキンパプはほぼ見当たらなくなりました。

基本材料に何も加えず、逆に抜いて作ったキムパプもあります。ホウレンソウ、たくあん、ニンジンまたは、キュウリなど三種類程度の材料だけ入れて作った単純なキムパプです。材料が少ないので大きさも小さくてコマ(子供)キムパプと呼ばれますが、出勤途中サンドイッチを焼いて売っている屋台や野球場の前の屋台でたくさん売っています。

形により区別されるキムパプもありますが、代表的なのは丸く巻かずに三角形に作ったサムガク(三角)キムパプです。キムパプ店よりコンビニでたくさん扱ってますが、以前は大きくても中身が不十分だったので、一度食べた後は振り向きもしませんでした。

ほぼ見当たりませんがキムパプの端の部分だけを詰めた「コンダリ(端)キムパプ」もあります。 ご飯は少ない代わりにおかずが多いので、多くの人がキムパプの端っこが好きという点に注目して作って売られました。しかし、反応はあまりよくありません。

作り方でキムパプの種類が分かれたりもします。

  • ヌードキムパプ



海苔で野菜、卵焼きなどを包んで、ご飯を外側にして巻いたヌードキムパプ、キムパプを卵焼きで包んだ「ケランマリ(卵焼き)キムパプ」。(海苔の代わりに油揚げで包めば、当たり前のことですが「ユブ(油揚げ)キムパプ」と言わずに稲荷ずし(ユブチョバプ)と言います).

そして中にご飯だけが入ったキムパプにカクテキ(大根キムチ)とイカ和えを添えて食べる忠武(チュンム)キムパプがあります。

  • 忠武(チュンム)キムパプ



チュンムキムパプは慶南(キョンナム)忠武(チュンム、統営の過去の名前)で漁に出る夫が食事を抜くのがかわいそうだったので、妻が作り始めたところから由来した食べ物だそうです。最初は、普通のキムパプを作りましたが、魚を釣るのに必死で時間がたったキムパプを食べようとしたところ腐ってて食べられなかったそうです。いろいろと考えた末、キムパプの中には何も入れずに、他の器にキムチとホタリイカ和えを入れたそうです。これを見た他の漁師も、ご飯と中身を別に包んだキムパプを作りながら郷土料理として地位を確立することになりました。

ご飯と中身を別にしたキムパプが有名になりながら、うわさに乗って軽食店の商人もこのようなキムパプを作って売り始めました。最初はイワシ漁場で捕えられるイイダコやイガイがキムパプと共に並んでました。

チュンムキムパプは、1981年、クーデターで執権した新軍府が民心をなだめるために汝矣島(ヨイド)広場で開いた「国風81」にオ・ドゥイ(魚斗伊)おばあさんが売ったことがマスコミの注目を浴びて韓半島全域に広まりました。そしてホタルイカやイイダコ炒めが、全国どこでも簡単に手に入れるられるイカに代わったのです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-04-04 00:00:00

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