Q.韓国の伝統酒について教えてください(4)…竹瀝膏(チュクリョクコ)

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A. お酒の名前にしては少し突拍子もないですね?
下の写真に置かれた材料を見ればそのような思いがより一層高まるでしょう。
竹で作ったお酒、 竹瀝膏は別の見方をすればお酒というよりは薬に近いです。

お酒の主材料である竹瀝(チュクリョク)は肝と心臓、胃、肺の疾患に使われる治療剤でもあります。
朝鮮王朝末期の文人ファン・ヒョン(黄玹)は、野史の『梧下奇聞』で拷問に遭った緑豆将軍、チョン・ボンジュン(全琫準)が、地域住民が持ってきた竹瀝膏を3杯飲んで体が治ったと書いています。気力を取り戻した緑豆将軍は大八車の上にしっかり座った状態でソウルに強制連行されたそうです。

漢方医たちは、子供たちが中風にかかった時、竹瀝膏に生地黄、蜂蜜などを添加して救急薬として処方したそうなので、お酒のせいで体がボロボロになった酒好きにぴったりなお酒です。

竹は梅蘭菊竹、四君子の中で詩経にも登場して、文人画の素材として一番最初に記録されました。そのため、竹瀝膏を一杯注いでおいて詩を一編、詠めば気分よく楽しむことができるでしょう。

  • 1本700ミリリットルで、だいたい76,000ウォン~10万ウォンで売れる竹瀝膏



このような興趣を楽しむために費やする苦労は果てしないです。韓国の伝統酒の中で一番作るのが難しいお酒と言われています。

まず竹瀝を作るだけでも一苦労です。青い竹を割って壷に入れて密封した後、3~5日間燃料を入れて火を焚いてこそ竹瀝*が出来ます。その次は蒸留焼酎を作る方法とほとんど同じです。

うるち米を洗ってふやかした後、蒸し器で蒸して湯気を抜きます。このようにして作られた酒強飯に麹を混ぜて約30日間低温で発効させれば酒母が完成します。竹瀝が入っている壷に竹の葉、松葉、ショウガ、石菖蒲、桂心を浸るように入れて3~4日間眠らせます。寝かせた薬剤を焼酎蒸留器の中に入れて、竹の枝で入口を防ぎます。酒母を注いだ後、焼酎蒸留器を火にかけて弱火で6~8時間焦げないように火を焚いて蒸留します。(蒸留するお酒が19リットルならば、蒸留過程を通じて30~35%の蒸留焼酎を5.4~6リットル、取ることができます)

* 簡単に説明しましたが、ものすごく難しくて複雑です。壷の入口を湿った韓紙を貼って、黄土を練って壷全体に塗り、地面に豆がらを敷いて壷を乗せた後に周辺にも豆がらを積み上げて、火が壷を包み込むようにします。その後、籾殻で壷を分厚く覆いますが、籾殻の中の豆がらについた火は一定量の酸素を供給されて消えないで弱々しく4~5日間燃えます。途中で雨が降れば、作業は完全に台無しになってしまいます。強烈な風が吹いて火柱が立ってもいけません。人の苦労も重要ですが、天の共助も必要だから、 言葉どおり人事を尽くして天命を待つ姿勢が必要な作業です。

竹瀝膏は、遠い昔から韓半島で名酒として有名でしたが、家醸酒(カヤンジュ)の製造が禁止されて、1970年代まで米でお酒を醸造することができない法令によって、密酒の取り締まりで命脈がほとんど途絶える状況に達しました。そして、全羅道(チョンラド)泰安(テアン)地方に住んでいる食品名人、松明摂(ソン・ミョンソプ)さんが復元して世の中に再び登場しました。

  • 無形文化財ソン・ミョンソプ職人



ソン・ミョンソプ職人は、竹瀝膏の製造方法を習いに来る人がいれば、誰にでも公開して、醸造場の庭に人を集めて講義もしますが、あまりにも大変な作業なので大半が途中で放棄してしまうそうです。もしかしたら苦労して作っても利益がをほとんど残らないという事情を知って意欲を喪失したのかもしれません。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-05-10 00:00:00.0

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