A. | Mnetのサバイバルオーディション番組『PRODUCE』シリーズが、『PRODUCE X 101』というタイトルを付けた時からXは人々に疑問を持たせました。 主催側は、Xの意味を1級機密事項だと強調したので神秘感が増しました。 そして、2019年2月中旬にスポンサーマネジャーを対象にした事前プロモーションの内容が流出してXのカーテンがそっと開かれました。 当時、流出した資料からXの意味は、特別(eXtraordinary)、期待(eXpect)、拡張(eXpand)の意味が込められていると推測しました。 だから世間では疑問が解消されたというよりは、かえって疑問が膨らみました。その程度の意味なのに、1級機密事項?ありえないと思ったのです。 そんな中、『PRODUCE』で今回のシーズンの等級評価方式が変わったという話が出ました。既存シーズンのA、B、C、D、F等級からA、B、C、D、X等級に変更されたという話です。今回のシーズンでX等級になった練習生は101トレーニングセンターに入所できなくなるそうです。 それならXは「ハズレ」の意味と解釈できるでしょう。 学校や職場のピクニックで宝探しをして、やっとのことで隠されたメッセージを見つけて広げてみると書かれていたのは、「X」。「次は頑張って」、「かわいそうに」、このようなメッセージが書かれていれば、ハズレということです。努力しましたが、ここまでという意味でしょう。 Xは正規放送が始まってベールを脱ぎました。 司会を担当した俳優イ・ドンウクはXの意味は、未知数だと紹介しました。 そして「デビューメンバーは全部で11人、最終デビューメンバーの11人は10+X」という紹介も付け加えました。 Xでデビュー組に合流するメンバーは10人の他に1次投票から最終投票まで累積投票数1位の練習生。つまり、誰になるか分からないという意味で未知の領域だと強調しましたが、果たしてどうなるでしょうか? Xは問題を簡単に解くために作った道具ですが、問題を複雑にさせる要素です。 ノーベル賞を受賞した物理学者のファインマン(R. H. Feynman)は、幼い頃、家庭教師から代数を習っている従兄のそばで話しかけた時のエピソードを紹介したことがあります。 「何をしているの?」と従兄に尋ねたら 「2x + 7 = 15のような式でxの値を求めるんだ」 「4でしょ?」 「君は算数で解いたじゃないか、算数じゃなくて代数で考えるんだ。未知数の値を求めなければならないのさ」 ファインマンが公式を覚えるのに必死なのに、意味を難しくする未知数Xを避難するように、『PRODUCE X 101』のXが誰でも推測できる未知数では面白味が半減するでしょう。 未知数Xはシリーズが進行している間ずっと神秘の領域に留まっていてほしいです。練習生が隠された才能を爆発させて「人生逆転」を夢見られるように。主催側がXを未知数と決めながら、成長の可能性は、誰にも分からないと強調しているようです。(どうか悪魔の編集がありませんように) それはそうと、まだX等級になった練習生に対する処分をどうするのか、本当に知らされた通りトレーニングセンターに入所できないのか、これさえまだ未知数です。 X等級になった練習生が22人もいて、その中には1回で7位に上がった子役俳優イ・ユジンも含まれています。企画会社別のパフォーマンスが終わった現在の最多得票者、10人の中でA等級になった練習生はキム・ヨハン、イ・ウンサン、ナム・ドヒョン、ソン・ユビンの4人だけで、ソン・ドンピョとキム・ウソク、パク・ソンホはB等級です。得票数3位のキム・ミンギュと9~10位のク・ジョンモ、ソン・ヒョンジュンはイ・ユジンと同じX等級です。 X等級になった参加者の中で票をたくさん獲得した練習生は等級を上げるのか、それも分かりません。まだ『PRODUCE X 101』の行方を想像するには未知の領域があまりにも多い状態です。 |