Q.韓国の性的少数者の人権について教えてください。

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A. アメリカの世論調査機関ギャラップが2014年の全世界123ヶ国の10万人余りを対象に「あなたの国は同性愛者が暮らしやすい国なのか、暮らしにくい国なのか?」という質問を投げかけました。

韓国は69位でした。中国よりは暮らしやすいという回答が多かったのですが、アジア圏内でもインド、フィリピン、タイに比べて同性愛者が暮らすには危険な国に属しました。

2012年経済協力開発機構(OECD)が2012年に施行した「同性愛者寛容水準」の調査でも韓国はOECD会員国の中でイスラム文化圏のトルコを除いて一番低い点数を受けました。

同性愛者を受け入れようとする動きが早く広がっているのも事実です。アメリカの調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が2013年に実施した「同性愛を認めるべきか?」という質問に39%の韓国人が「はい」と答えました。これは2007年度同じ調査の18%に比べて2倍以上に増えた数値です。

80%以上が「Yes」と答えたカナダ、スペイン、ドイツはもちろん日本の54%よりはるかに低い数値ですが、18~29歳の若い層で71%以上が同性愛者を社会が包容しなければなければならないと答えたという点は注目するだけのことはあります。2017年にMBCが実施したアンケート調査でも回答者の41%が同性結婚を支持するという立場を表明しましたが、これは否定的な意見の52%に比べて非常に近い数値なので評価するだけのことはあります。

しかし統計資料がそうだということで、同性愛者が安心してカミングアウトする状態ではありません。閉鎖された空間だと性的少数者の人権は底に落ちます。学生のジェンダーに対するうわさが広がるならば差別と暴力は想像を超越します。

学校内の性的少数者の差別集にはこのような事例も入っています。

「僕は静かでクロスステッチと読書が好きな中学生でした。1年生の始めの頃、50代で男の英語の先生が授業時間に黒板に「sissy」と書いて何の意味なのか分かるのかと尋ねました。その言葉が女のような男を意味するとし、僕のことを「sissy」と呼びました。そうして「sissy」(シッシイ)は僕のニックネームになり、子供たちは遠慮なく僕に自分に触れるなとか、僕と肌が触れると「肉が腐る、不潔だ」と叫んだりしました。僕は子供たちのいじめと冷やかし、暴力に苦しめられて対人恐怖症が激しくなったし、学校に行かない日も多くなりました。その英語の先生を探してみると、今は教頭先生になってました。

もう一つ例を紹介します。
「私は高校2年生の時からとても短いショートカットでしたが、高校3年生の授業時間に担任の先生が私を指摘して「女の髪の毛が短いとレズビアンの確立が高い」というような話をしました。その話を聞いたクラスの子たちは私に同性愛者なのか聞きました」

性的少数者に対する教師たちの偏見は授業時間の卑下発言で終わりません。体罰、停学、転校措置、退学など直接的な不利益も与えます。2002年頃から学生たちが互いに密告するように離反検閲を行う学校も生じました。

2014年12月には、ある中学校3年生のアンケート用紙が話題になったりもしました。学生は「同性愛の学生に対して学校で取る措置は何だと思うか?」という質問に対して修正テープで消しながら最善を尽くして答えました。内容は、「ない、同性愛は学校が全く関与することはできない、その学生の個人的指向だ。これを処罰するという名目で行うこのアンケートさえありえない。(中略)今すぐにゴミ箱に放り込んでもいいような、このアンケートは非常に旧時代的な発想であり、ひどく差別的だ」
中学3年生のアンケートをインターネットに載せた人は、自分は数学の先生だと紹介して、学校にレズビアンカップルがいるという話を聞いた校長がアンケートを行えと指示したと話しました。

2017年4月、チャン・ジュンギュ陸軍参謀総長が同性愛者の軍人を探し出して*、処罰しろとの指示をしたという事実が暴露されたりもしました。軍の人権センターは陸軍中央捜査団がSNSに現役将兵と推定される男性が別の男性と性関係をする映像が上がってきたことを契機に現役兵の中でゲイ将兵を見つけて、ゲイという理由だけで醜行罪として処罰しようとしたことが明らかになったので、韓国軍の性的少数者の人権がどの程度なのか察することができるでしょう。チャン・ジュンギュ将軍は韓国のキリスト軍人連合会の会長だったので、彼がなぜこういう指示をしたのか、分かるでしょう。

* 軍刑法92条の6は「肛門性交やその他の醜行をした人は2年以下の懲役に処する」と規定しています。本来は鶏姦罪と呼ばれた韓国唯一のソドミー法(Sodomy law)条項です。この条項を削除しようとする廃止案が発議されましたが、共同発議者10人を集めるのもすごく大変でした。

韓国の性的少数者は、ジェンダーよる哀歓をさらけ出す場所を見つけにくいです。性的少数者の青少年の98%が先生と友達、家族から嫌悪発言を聞いたと明かすほどなので、頼れる場所がどこにあるでしょうか?

制度的保障も難しいです。保守政党は遠慮なく同性愛に反対する立場を明らかにしていて、進歩を標榜して執権した共に民主党の態度は消極的です。**性的少数者に対する偏見を変えない大多数の有権者の審査を様子見ているというのが正確な表現でしょう。

** 2016年の国会議員選挙の時、応援遊説を行ったキム・ムソンが共に民主党のピョ・チャンウォンを狙って「同性愛を賛成する候補が国会議員に当選すれば国の姿がどうなるか?」と非難して、ピョ・チャンウォンは「もちろん聖書で禁止した同性愛がこの社会に広がるのを私も反対する。 ただしキリスト教的な包容と愛の精神が実践されてほしいだけだ」と曖昧に答えました。

だから韓国社会で性的少数者は、名の通りアウトサイダーなのです。まだ安心してカミングアウする時期ではありません。

P.S. それでも同性愛者、特に男性のゲイ事情はマシな方です。同性愛者以外の残りの性的少数者に対しては関心さえなかったり、話のネタと感じるだけです。韓国の性的少数者に対するこの文も同性愛に対する内容でいっぱいですね。
  • Lim, Chul
  • 入力 2019-06-05 00:00:00

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