Q.日本の漫画を原作にした韓国のドラマを紹介してください(下)

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A.
韓国で2006年5月から7月まで放送されたMBCドラマ『ある素敵な日』は、事情の多い作品です。版権を買った日本の漫画『エデンの花』(末次由紀作)が『スラムダンク』のバスケットボールのシーンを丸写ししたとして、全量回収措置を受けたためです。

そのためか、「異母妹との切ない愛」という基本構図を除けば、新たに創作された物語へと展開されます。特に中盤以後は原作とは別に独自の路線を進んでいますが、韓国ドラマでよく現われる非倫理的な要素がたくさん入っています。

コン・ユが演じる主人公のソゴンは、原作では清潔なエリートのイメージでしたが、韓国ドラマでは荒い人生を生きるイメージに変わりました。ソゴンの妹ソ・ハウル(ソン・ユリ)は原作に比べて境遇がずっとマシになっています。

原作では兄が毎日性的暴行をし裸の写真をインターネットに載せ、主人公をいじめた同級生が裸の写真を学校にばら撒いたりしますが、ドラマではそこまで追い込まれません。養子になった家から出るために身震いするだけです。

韓国的な状況でドラマを作るためにレベルを下げたと見るのが正しいでしょう"

このドラマは大きなインパクトを残せませんでしたが、ロックバンドのLoveholicsのOST『私たち愛してるけど』の人気で人々の記憶に残っていました。そしてコン・ユの人気が上がり、再度、注目を浴びました。

2019年5月15日に韓国で初回が放送されたSBSドラマ『絶対彼氏』は2018年7月から撮影に入ってすべての撮影を終えたドラマです。事前に制作するほど、制作スタッフが自信を持っていたという意味でしょう。

このドラマは日本の漫画家、渡瀬悠宇が2003年から2004年まで『少女コミック』で連載した同名の漫画*を映像化させた作品です。

*台湾で2012年にク・ヘソンが主演を引き受け、『絶対彼氏』というタイトルのドラマで作られたことがあります。

愛していた男から傷つき無感情になってしまった扮装師のダダと熱い心情を持った恋人用のフィギュア、ヨングとのロマンス。現実では起こりえないことから「SF純情物」と呼ばれました。

制作陣は携帯を常に持ち歩き、携帯がないと不安な世代からフィギュアとのラブストーリーが受け入れられるという漠然とした期待を抱いていましたが、初回から不吉でした。ドラマが終盤へ向かいながら視聴率が1.5%を記録し、SBSドラマ史上最低視聴率を更新していましたが、結局、平均視聴率3.03%で最低視聴率を記録したドラマとして記録されてしまいました。

事前に制作した手間も無駄になり20部作で企画されたドラマは18話で早めに終わってしまいました。

村上紀香の漫画『JIN-仁-』は2012年にMBCで22部作ドラマとして制作しました。

厳密に言うと、漫画を原作としたドラマ『JIN-仁-』のリメイク作品です。総合編成チャンネル、チャンネルAで放送する予定でしたが、MBCに変わりました。莫大な制作費がかかったため、総編としては無理だと思ったのでしょう。ソン・スンホンとキム・ジェジュンという韓流スターをキャスティングしながら制作費に当てるのが難しくなったそうです。原作を作った日本にも史上最高値で逆輸出され、25~46か国に先行販売されたため、先に拍手を送られたということになります。

しかし、韓国での成績はあまりよくありませんでした。
日本の時代劇を韓国風に作ることがいかに難しいことか、改めて気づかせてくれた作品でもあります。

奇怪なことに、かつてタイムスリップした医師が、その時代には見られなかった医療技術で人を救うという設定は同じです。

しかし、漫画が描いた日本の過去と韓国のその時代はまったく違います。タイムスリップした医師を大切にする日本の坂本龍馬と、朝鮮の興宣大院君(フンソンデウォングン)イ・ハウン(李昰應)は、全然違う人物です。

韓国史と日本史を合わせるのが難しいためMBCドラマは医学ドラマ、激動期の政治対決を描いた時代劇にラブストーリーを加えています。原作で強調した「仁」を具現するヒューマンストーリーは弱まった反面、恋愛ドラマが加えられた時代劇的な要素が強化されたわけです。

『Dr.JIN』は、11~14.5%の視聴率を記録し最終回では8.8%で終了しました。原作漫画に慣れていたファンが結末をまともに見るのは難しかったようです。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-02-07 00:00:00

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