Q.『犯罪都市』に出てきた九老区(クログ)加里峰(カリボンドン)は本当に怖い町ですか?

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A. 『犯罪都市』や『ミッドナイト・ランナー』(青年警察)など加里峰洞(カリボンドン)、大林洞(テリムドン)一帯を舞台に活動していた朝鮮族や在韓中国人暴力組織に対する映画がヒットすることを不快に思う人もいます。

2017年に上映されて、約570万人の観客を集めた『ミッドナイト・ランナー』は、血気が盛んな警察大の学生2人の目の前で若い女性が拉致される事件を描いた映画です。映画に登場する犯罪組織は、家出した少女を拉致し、卵子を摘出、販売する極悪な行為もためらいません。映画の舞台となった「大林洞」は警察もむやみに手を出せないほど、虞犯地域(犯罪が多発する地域)という台詞も出てきます。

『犯罪都市』に登場する朝鮮族の暴力組織の行動も負けていません。ただ、あまりに強力な刑事のおかげで、治安はある程度維持されています。

2つの映画は朝鮮族や中国人が韓国で悪いことをしているかのように、韓国の暴力組織よりはるかに極悪非道な集団として描いているのは事実です。

そのため、韓国に定着している中国同胞社会としては不便極まりないでしょう。42個の中国同胞団体で構成された共同対策委員会が映画『ミッドナイト・ランナー』を相手に損害賠償を請求*までしました。

*裁判部は原告の請求を受け入れなかったため敗訴しました。

朝鮮族や在韓中国人が集まって住む大林洞、加里峰洞の住民たちの立場も同じです。
虞犯地域として描かれているため住宅価格も上がらないだろうし、訪れる人も少なく商売も成り立たないです。良いことはひとつもありません。

  • 加里峰洞の周辺



ソウルに朝鮮族や中国人が集まって住んでいる、いわゆるチャイナタウンは加里峰洞や大林洞以外にも九老洞(クロドン)、禿山洞(ドクサンドン)、奉天洞(ボンチョンドン)、延南洞(ヨンナムドン)、紫陽洞(チャヤンドン)など結構いろんな場所にあります。最近は新型コロナウイルスの寒波がチャイナタウンを凍りつかせています。

**延南洞のチャイナタウンは中国の伝統料理が味わえるソウルの名物街として定着しています。

  • 人の足も遠のいた大林洞チャイナタウン(出典 - 毎日経済)



チャイナタウンでは、まだ感染者が一人も出ていませんが伝染病が中国で発生したという事実だけでも人影を消しているわけです。

ソウルのチャイナタウンのうち、元祖は加里峰洞です。1990年代初め、雇用を求めて韓国に来た朝鮮族や中国人の大半が加里峰洞に住み始めました。現在、ソウルで朝鮮族が一番多く住んでいるところは大林洞***です。居住する外国人の数も多いですが、住民のうち外国人の割合も83.7%(2014年現在)で78.7%の加里峰洞に比べてはるかに多いです。

***韓国全体で外国人が最も多く住む所は京畿道(キョンギド)安山市(アンサンシ)原谷洞(ウォンゴクドン)。2014年現在、29,726人が居住し外国人の割合が98.4%に達します。

この様な数値を見ると「加里峰洞は本当に恐ろしい所ですか?」という質問を「チャイナタウンは虞犯地域ですか?」に変えるほうが正しいでしょう。

数年前まではチャイナタウン、特に大林洞や加里峰洞の中国人密集地域は恐ろしい所でした。凶悪犯罪の通報が1か月に200件以上もあったのです。見知らぬ国で定着しようとする中国人は、喧嘩になれば法よりも拳で解決しようと飛びかかるし凶器を取り出すことも日常茶飯事でした。

警察の犯罪組織掃討作戦も繰り広げられ、犯罪予防活動を行うパトロール警官たちの功もありますが、周りの認識が悪くなれば韓国で生活しづらいと考えたのか、朝鮮族の居住者は自ら行動を慎むようになりました。

聞いた話では、地元の韓国人や中国を体験するため、ここに訪れる韓国人の顔色をうかがう中国人がはるかに多いそうです。喧嘩になりそうなことでも、相手が韓国人なら円満に収めようとするので、ただ怖いだけの町ではありません。
  • Lim, Chul
  • 入力 2020-02-26 00:00:00

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