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[韓国100大CEO] 現代自動車グループ鄭夢九会長…「自律走行車も逃さない」 切歯腐心


  • [韓国100大CEO] 現代自動車グループ鄭夢九会長…「自律走行車も逃さない」 切歯腐心
「今年の目標のグローバル825万台生産、販売の達成のために最善を尽くしていただくことをお願いします」

鄭夢九(チョン・モング)現代自動車会長が今年の新年のあいさつで明かした抱負だ。昨年より12万台上向きに販売目標を設定しただけに、今年のグローバル経営に強力なドライブをかけるという期待が大きい。

現代自動車グループの2017年は、悪夢のような一年だった。

強大なシェアを誇る国内市場はもちろん海外の主要市場でも深刻な販売不振を経験しながら、グローバル販売台数は前年比1.7%減の788万266台にとどまった。2015年(820万台)に続き、昨年(813万台)も販売目標の達成に失敗した。現代・起亜自動車が逆成長したのは1998年のIMF通貨危機以降初めてだ。

切歯腐心した鄭夢九会長は、今年新たな覚悟を固めることにした。今後28種以上のエコカーと、毎年10車種以上の新車を公開する。これと共に毎年、自律走行車・コネクテッドカー・エコ技術の開発に力を注ぐ予定だ。

何よりも、今年のスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の新車発売を通じて、グローバルSUVの販売量を大幅に増やす計画だ。小型から大型までSUVフルラインナップを備えクレタ島などの新興市場を狙ったSUVを介して競争力を高めることにした。鄭夢九会長は、「今年稼動している重慶工場を含め、全世界10カ国、35の生産工場体制を確立し、販売網と有機的な協力体制を強化しなければならない」と、海外市場攻略を注文した。

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最近急成長しているエコカー市場の攻略にも力を注ぐことはもちろん、『アイオニック(IONIQ)プラグインハイブリッド』を発売し、ハイブリッド・電気自動車と一緒に『アイオニック』のラインナップを完成させ、『グレンジャーハイブリッド』や『ニーロプラグインハイブリッド』など車種を多様化することにした。これと共に『ジェネシス』ブランドの新車『G70』を披露し、米国市場では『G80』の改善モデルを投入してプレミアムブランドの基盤を固める。

品質管理も欠かせない課題だ。鄭夢九会長は1999年に会長就任直後から品質管理を打ち出した。販売している車両の問題をチェックするのはもちろん、開発中の車両をエンジニアたちと一緒に見たり触ったりし品質改善案を提示してきた。2009年に日本のトヨタの大規模リコール事態を反面教師にし、協力会社と共に品質を検証する「品質クラスター」を構築した。協力会社から良い部品の提供を受けられないなら、完成した車からの問題発生は不可避という判断からだ。

鄭夢九会長は、自律走行車の市場競争でも遅れをとらないという戦略だ。2020年に高度の自律走行車、2030年には完全自律走行車を商用化する計画をした。特に2020年の未来コネクテッドカーのコアプラットフォーム技術の「自動車のオペレーティングシステム(ccOS)」が搭載された「超接続インテリジェント」をコンセプトとした新車を出すことにした。
  • 毎経エコノミー 第1901号
  • 入力 2017-04-22 06:52:53




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