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[筆洞情談]作戦計画5015


  • [筆洞情談]作戦計画5015
6・25(ユギオ)当時、国防長官だったシン・ソンモは「われわれが北進するなら昼食は開城(ケソン)、夕食は新義州(シニヂュ)で食べることになるだろう」と大言壮語した。もちろん虚勢だった。実際6・25勃発から休戦まで3年1か月かかった。

20世紀に発生した主な戦争は基本的に数年ずつかかった。戦争は長引くほど残酷になる。再び韓半島で戦争が起こることは想像したくないが、万が一起こっても超短期で終えることが重要だ。

軍事専門家らは韓半島の戦争が短期で終わる可能性と長期化する可能性の両方があると見ている。

核を除けば、南北間には圧倒的な軍事的、経済的格差が存在する。南韓経済力の45分の1に過ぎない北韓は長期戦に耐える実力がない。

また、金正恩(キム・ジョンウン)単独で動く北韓体制の特性上、首脳部を初期に排除する場合、戦争は意外にあっけなく終わることもありうる。2015年6月に発効した「韓米連合作戦計画5015」が、キム・ジョンウンの排除を目的とする「斬首作戦」概念を導入した背景だ。

日本の朝日新聞は最近、「斬首作戦」を恐れたキム・ジョンウンがロシアの元KGB要員10人を軍事顧問として雇ったと報道した。

精巧で威力的な現代兵器システムも戦争の早期終結論を裏付ける。米国と英国の先端武器が動員された2003年のイラク戦争の場合、わずか35日で終わった。1999年のコソボ戦争でNATO軍は、ほとんど空襲のみに依存しても3か月でユーゴスラビアを屈服させた。

一方、長期戦を予想する側は戦争で「あまり失うもののない」北韓の特性を根拠としている。コソボ戦争が早く終わったのには、戦争に反対する市民の抵抗が大きな役割を果たした。

地上最悪の強権統治国であり、「苦難の行軍」を通して緊急体制に鍛えられた北韓で、人民蜂起を期待することは容易ではない。険しい山岳のあちこちに構築された地下要塞を空襲だけで無力化することも不可能に近い。戦争を確実に終えることは陸軍の進駐だが韓米連合軍が38度線を超えるとき、中国がどのように出てくるかが未知数だ。

国防部は戦争遂行期間を数か月と見る作戦計画5015の代わりに、数週のうちに戦争を終える新しい作戦計画の樹立に入ったという。実際には数週も長い。数日の内に終えなければならない。戦争を想定しなければならない状況は残念だが、それが私たちの宿命であることをどうするべきだろうか。
  • 毎日経済 ノ・ウォンミョン論説委員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-09-03 09:00:00




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