トップ > コラム > 人物 > 裸一貫で創業した新興「株富豪」…1兆クラブ神話

裸一貫で創業した新興「株富豪」…1兆クラブ神話


■ 国内100大「株富豪」に「独立独歩型」が浮上

今年、バイオとゲーム企業の大株主が、国内100大「株富豪」の隊列に大挙して参加した。徐廷珍(ソ・ジョンジン)セルトリオン会長(60)とネットマーブルゲームズのパン・ジュニョク議長(49)が大企業の総帥らを抜いて、並んで6位と7位を占めた。さいきん製薬・バイオ業界とゲーム業界を中心に、新規上場銘柄が株価上昇を継続した結果だ。

4日、毎日経済新聞がエフアンドガイドから入手した資料によると、この1年以内に上場した企業の株主7人が100大株富豪に新たに名前をあげた。

ソ・ジョンジン会長は鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長(持分評価額4兆9615億ウォン)、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長(4兆8042億ウォン)に続き国内6位の株富豪になった。ソ会長は4兆4441億ウォン規模のセルトリオンヘルスケア社の株式を保有している。 7月に上場したセルトリオンヘルスケアの株式(36.18%)を、去る1日の終値で換算した金額だ。 2002年にセルトリオンを創業してから15年めだ。この日、セルトリオングループの時価総額は40兆4818億ウォンに達した。 LG(106兆3428億ウォン)や現代自動車(104兆4885億ウォン)に続き、グループ株でも5位だ。ポスコ(34兆4587億ウォン)やロッテ(28兆7101億ウォン)とCJ(22兆2890億ウォン)なども上回った。

ソ・ジョンジン会長は満32歳で大宇グループの最年少役員になったが、国際通貨基金(IMF)による通貨危機で失業者になった。以後、バイオに未来があると判断してセルトリオンを創業した。ソ会長は10月、毎日経済新聞が主催した世界知識フォーラムで、「フクスジョ(土の匙)がどうとかスジョ打令が一番嫌いだ。親の職業や家にどのくらいの金があるのかが、成功を決めるのではない」とチャレンジ精神を強調した。

パン・ジュニョク議長も5月に上場したネットマーブルゲームズの株式価値が3兆7934億ウォンに達する。ソ会長に続いて7位だ。パン議長は加里峰洞(カリボンドン)の縫製工場街で幼年時代を送った。高校を中退して中小企業で働いた。パン議長は大規模な設備投資の必要がないインターネットコンテンツに、その中でもゲームに注目した。 2000年、資本金1億ウォンの企業を創業した。オンラインゲームに挑戦し、創業1年めに会員1000万人を集めた。創業4年めでCJに株式を売却し、2017年にはコスピに上場した。

コスダック時価総額3位に急浮上したシンラジェン(SillaJen)も、上場1年めで株富豪を何人も生んだ。 100位圏中にだけでも3人だ。シンラジェンのムン・ウンサン代表(52)は、1兆2423億ウォン規模の株式を保有して20位に上がった。歯科医師出身のムン代表は、釜山大学病理教室の教授出身だ。癌に関心を持って仲間の教授たちと意気投合したことが創業につながった。シンラジェンが臨床3相を進行中の「ペクサベック(Pexa-Vec)」は、遺伝子組み換え抗がんウイルスに基盤した、史上初のがん征服物質として注目されている。シンラジェンの株主のイ・ヨンハン氏(68位)、クァク・ピョンハク史(97位)、チョ・ギョンレ氏(156位)などが数千億ウォン台の株富豪になった。

「高卒神話」キム・デイルPearl Abyss(パールアビス)議長(37)も、9148億ウォン規模で株富豪の隊列に合流した。ゲームメーカーのパールアビス社が上場してから3ヶ月めだ。順位は28位だ。 22位の金沢辰(キム・テクチン)NCソフト代表(1兆1812億ウォン)を追っている。キム議長は漢陽大コンピューター工学科を中退し、2000年にゲーム開発者として入門した。相次いでヒット作を開発し、2010年にパールアビスを創業した。代表作『黒い砂漠(Black Desert)』でヒットを放った。

ハリムグループ(HARIM GROUP)のキム・ホングク会長(60)は6月、第一ホールディングスの上場で63位の株富豪になった。第一ホールディングスなど、保有する5系列会社5社の株式価値は3886億ウォンに達する。 11歳の時、祖母が買ってくれたひよこ10匹を皮切りに養鶏業に入った。以後、31の系列会社を抱える資産9兆ウォン規模のグループ会社に成長した。中国・フィリピン・ベトナム・米国など海外10の事業場に進出した。

100位圏の外にはパク・ソルンSDBIO TECHNOLOGIES(エスディーバイオテクノロジー)代表(54)とチョン・グァンホYAS(ヤス)代表(61)が今年の上場で1000億ウォン台の株富豪になった。

このように新興株富豪が浮上したことに対し、一部の企業は順位が下落した。趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進グループ会長、鄭相永(チョン・サンヨン)KCCグループ名誉会長、許進秀(ホ・ジンス)GSカルテックス会長、金昊淵(キム・ホヨン)ピングレ会長、カン・ホチャン ネクセンタイヤ代表、キム・ギビョン ロッテ観光社長、チェ・チャンギュ永豊精密代表は株富豪100位圏外に押し出された。
  • 毎日経済_チョン・ウソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-12-09 08:02:04




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア