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サムスン電子&LG電子&アップルのコードレスイヤホン3種を比較


耳にすっぽり入るワイヤレスイヤホンが注目されている。すっきりとしたデザインに、スマートフォンとイヤホンをつなぐ線を無くしたことから際立つ利便性のおかげで、若い層が欲しがるアイテムの一つにあげられている。以前に登場したワイヤレスイヤホンはBluetoothで接続することから、スマートフォンで音楽を鑑賞するときに音楽データを特定の圧縮技術でワイヤレスイヤホンに送る。この過程で損失が発生し、音質が低下する問題があった。

しかしこのような音質の問題は技術的に克服されており、求める者はさらに増えている。サムスン電子、LG電子、アップルなどで販売している最新型ワイヤレスBluetoothイヤホンを直接使ってみて、その性能を比較・分析した。

サムスン製「アイコンX」は足手まといになることなく、音楽を聴きながら有酸素運動に熱中したい運動マニアにおすすめしたい商品だ。デザインから細かい機能まで、不快感なしに野外活動を行いながら音楽を聴くことができるように特化された。アイコンXは左右一対で構成されている。ふだん運動を楽しんでいた記者も左右のイヤホンを耳に接続し、漢江沿いの公園を走ってみた。耳の穴よりも二倍半大きいイヤホンサイズを見て、身に着ける前には耳に差し込むだけで痛くなるのではないかと心配したが、人間工学的に設計されたおかげで特別な痛みや負担はなかった。特に頭を振ってもイヤホンが落ちない程度に耳へのフィット感が目立った。

インターフェイスはシンプルで直感的という点も、ユーザーの利便性を大幅に強化する要素だ。運動マニアの中では、Bluetoothイヤホンやヘッドセットは「線がない」という大きな利点にもかかわらず、運動中の音楽を聞くときに有線イヤホンあるいは有線ヘッドセットをむしろ好む傾向もある。小さなBluetoothイヤホンに選曲ボタンや停止ボタンを内蔵したことで、サイズが小さすぎてて操作が不便だからだ。一方、アイコンXは本体を一度フリックすると音楽が再生され、2回フリックすると次の曲に移り、長く押せば人工知能(AI)秘書「Bixby」に接続されるなど、ユーザーを中心にした簡単なインターフェースが構成された。

「周囲の音を聞く」機能も、他のBluetoothのイヤホンと差別化されるアイコンXだけの要素だ。ユーザーがイヤホンをさして歩いたり走るときに音楽に夢中になって、自動車や自転車などの危険を全く認知できないことがあるという点に着目して組み込まれた機能で、外部の騒音もイヤホンを通して聞かせてくれる。

ただしバッテリーの持ちが短いことがアイコンXのアキレス腱だ。ガイド上の使用時間はフル充電した状態で7時間と記されているが、実際の使用時間は2時間あまりだ。

LG電子の「LGトーンプラスフリー」も高い人気を受けている製品の一つだ。昨年の初めに開かれた「CES 2017」で公開された時から大きな関心を集め、昨年5月にリリースされた後は着実に顧客から好まれている。

これまでにLG電子が製品化したトーンプラスシリーズは、首にかけるネックバンドとイヤーバッドの間に接続線が存在する形態だったが、LGトーンプラスフリーはネックバンドとイヤーパッドの間の線をなくした。ネックバンドから分離した後、イヤーバッドを耳に差し込むだけでイヤーバッド電源がオンになり、動作が始まる。ネックバンドがある点がアイコンXやエアパッドなどと異なる点だ。高級イヤホンに主に使われるバランストアーマチュア(Balanced Armature/BA)ユニットを採用しただけに、音楽を聴いたり通話するときに有線イヤホンを使用したときと大きな違いを感じることができなかった。

既存の無線イヤフォン製品はサイズが小さく、耳から簡単に抜けてなくなる欠点があるが、トーンプラスフリーはネックバンドを採用してこの問題を補完しようとした。使用しないときは首に着用するネックバンドにイヤーバッドを挟んでおけばいい。便利に保管できて充電もできる。ネックバンドで充電中もスマートフォンと接続したスタンバイモードを維持し、電話が来たらすぐに使用することができ、振動通知も受け取ることができる。

イヤフォン単独で最大3時間の使用が可能で、ネックバンドで充電すると最大7.2時間のあいだ使用することができる。待ち時間もインナーイヤー単独では最大82時間であり、ネックバンド結合時は最大196時間と余裕だ。価格は23万9000ウォンだ。

LG電子の関係者は、「LGトーンプラスフリーは線を完全になくしたデザインとネックバンドを結合して、新たな次元の自由を経験できる製品」だとし、「質とデザイン、使いやすさで差別化された価値を提供する製品を継続して開発する計画だ」と説明した。

アップル製エアーポットを体験プレイした感想は、一言で表現すれば「軽く長持ちでユーザーフレンドリー」だった。エアーポットは大きく2つの部分に分けられる。ワイヤレスイヤホンとこれを保管するケースだ。ケースは横4センチと縦5センチにしかならないほど小さく、手にすっぽり入って持ち運びが簡単だ。特徴は、イヤホンをケースに入れるとバッテリーが充電されるという点だ。エアーポットの利点は軽量さだ。イヤホン一方の重量が4グラムにしかならない。実際に着用してみると重さを感じないほど軽かった。軽量のために「身に着けても安定感がなく、簡単に抜けないだろうか」と心配したが、そうではなかった。記者がエアーポットを着用したまま走ったり縄跳びをしても抜けなかった。長持ちするバッテリーも魅力的だ。アップルによるとケースとイヤホンを完全に充電すると、音楽なら5時間以上の再生で通話は2時間以上可能だ。

エアーパッドを通じてボリューム調節を行うことができないという点は不便だった。ほとんどの競合製品はもちろん、アップルの既存の有線イヤホンはタッチやボタンを通じて再生機器に直接触れることなく、ボリュームを調節することができる。しかしエアーポットはこのような機能を実行することができる部分がない。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/ユ・テヤン記者/イ・ソクフイ収拾記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-01-20 10:34:44




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