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文大統領「北は米国との対話に積極的に乗り出してほしい」


  • 文大統領「北は米国との対話に積極的に乗り出してほしい」
  • 文在寅(ムン・ジェイン)10日、ムン大統領は青瓦台を訪問した金与正(キム・ヨジョン)北韓労働党中央委員会第1副部長から金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の親書を伝達された。 キム・ジェフン記者



■ 第3次南北首脳会談の実現可能性は?

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、金正恩(キム・ジョンウン)北韓労働党委員長から南北関係改善の意志を込めた親書とともに、「つごうのよい時に平壌を訪問してほしい」という招待を受けた。キム委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会第1副部長が高位級代表団と一緒に「特使」の資格で青瓦台を訪問し、親書とメッセージを直接伝えた。

これに対してムン大統領は、「これから条件を整えて成功させましょう」と答えた。青瓦台は近いうちに対北韓特使を送って北側の対話の意志を再確認し、ムン大統領が語った南北首脳会談実現の条件を整えるための議論に着手するものと見られる。

キム・ヨジョン第1副部長など北側高位級代表団はこの日、約3時間のあいだ青瓦台を表敬訪問してムン大統領と昼食をともにした。一行は李洛淵(イ・ナギョン)首相(11日)と趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官(10日)がおぜん立てした午餐と晩餐にも出席し、韓国側の政府当局者はもちろん、民間の人たちにも幅広く会った。

ムン大統領と北韓高位級代表団は11日、ソウル市の中央国立劇場で三池淵(サムジヨン)管弦楽団の「平昌冬季オリンピック祝賀公演」もともに観覧した。前日の10日には江陵で、平昌オリンピック女子アイスホッケーコリア初戦であるスイス戦を観覧した。

多くの時間を一緒に過ごした南北が、平昌オリンピックを契機に11年ぶりに第3次南北首脳会談を成功させることができるかが注目される。

南北関係が急速に分解ムードに入っているが、平昌五輪後も「春の日」が続くことを担保するには不足しているという展望も少なくない。米国をはじめとする国際社会が強力な対北圧迫基調を維持している中で、オリンピックの後に先延ばしした韓・米連合軍事訓練が4月に再開される予定のうえに、米国の追加制裁案の発表もともなう可能性が高いからだ。

マイク・ペンス米副大統領は10日(現地時間)に訪韓日程を終え、米国に戻る専用機の中で「北韓が核弾道ミサイルプログラムを放棄するまで、経済的・外交的に北韓を続けて孤立させる必要性に対し、米国・韓国・日本は隙間はない」と語った。ペンス副大統領は北韓を続けて圧迫する意志を明らかにした。

ムン大統領は青瓦台を訪れたキム第1副部長に、「南北関係の発展のためにも北・米間の早期の対話が必要だ。米国との対話に、北側はより積極的に乗り出してほしい」と語ったことも南北対話をめぐる厳しい状況を勘案した要請だ。
  • 毎日経済_カン・ゲマン記者/キム・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-12 00:36:07




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