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韓国の食卓を占領した米国産牛肉とノルウェー産サバ


  • 韓国の食卓を占領した米国産牛肉とノルウェー産サバ


韓国は米国産牛肉とノルウェー産サバの輸入の大手顧客となっている。国産牛肉とサバが競争力を失って、輸入が急速に市場を蚕食しているからだ。

14日の米国食肉輸出連合(USMEF)によると、昨年米国は韓国に17万メトリックトン、金額では11億4888万ドル(約1兆2000億ウォン)の牛肉を輸出して史上最大を記録した。これは米国の牛肉輸出国の日本に続き第2位で、人口あたりで計算すれば世界1位だ。

特に新鮮・冷蔵の牛肉輸入額(貿易協会による)は、2016年の1億8929万ドルから2017年には3億4888万ドルで84.3%も急増した。韓牛と直接の競合相手である焼き肉用米国産牛肉の輸入が大幅に増えたという意味だ。

韓国は米国だけでなく、世界の牛肉市場で最大の市場だ。豪州産牛肉の輸入国の中でも3位を占めている。輸入品が押し寄せてきて、韓国牛肉の自給率(国産消費量)は40%以下に落ちていると推定される。

ノルウェー産サバの輸入も増えている。ノルウェー水産物協会と貿易協会によると昨年、ノルウェー産サバの輸入額は3万8993トン、6786万ドル(約735億ウォン)に達する。ノルウェーのサバの輸出全体で約11.6%を韓国が占めている。

ノルウェー産サーモンとは異なり、サバは国産と直接の競合関係だ。韓国海洋水産開発院によると、ノルウェー産サバは2017年の時点で韓国サバ市場(供給量基準)で32.2%の市場シェアを占めている。 2011年の12.5%からわずか6年めでシェアを20%ポイント以上も高めた。

専門家らは、韓牛の価格が高いことから韓国を「牛肉輸入大国」にしていると説明する。牛肉の需要は多いが、韓牛があまりにも高いことから輸入肉が押し寄せてくるというものだ。 2008年の「狂牛病事態」以後に高まった米国産牛肉に対する警戒感も消えた。

食品業界最高経営責任者(CEO)は「鶏肉は90%以上が国産品で消費され、豚肉は輸入の割合が30%程度を維持することに比べ、牛肉は輸入の割合が70%を超える」とし、「牛肉農家に対する政府支援を減らし、畜産農家の企業化が行われれば韓牛の価格が低下するかもしれない」と述べた。

国産サバも同じだ。価格だけでなく、品質もノルウェー産に押されている。

中国漁船の乱獲と韓・日漁業協定の妥結が延ばされたことで、韓国ではまだ完全に育っていない21~28センチの小さなサバが集中的に取れる。このようなことから、家庭で好む28センチ以上のサバは高価な価格で売れる。一方、ノルウェー産サバはほとんど28㎝以上のうえに価格も安い。

韓国海洋水産開発院のイ・ジョンサム漁業資源研究室長は、「わが国はサバを獲ると港に持ってきて選別し競売にかける過程を経るが、ノルウェーはサバを獲ったら0度の冷却海水に直接入れるので、空気との接触による酸敗が発生しない」とし、「この状態で船上競売を経て直接加工工場に送るため、生産性が国産よりも高い」と説明した。
  • 毎日経済_イ・ドクチュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-14 16:00:35




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