トップ > コラム > 青年失業…「アルバ競争」に追い込まれた青年たち

青年失業…「アルバ競争」に追い込まれた青年たち


  • 青年失業…「アルバ競争」に追い込まれた青年たち
  • 転倒する韓国の青年就職率



◆ 最悪の青年失業 ◆

通貨危機以来で最悪の「雇用大乱」が起こり、20代の青年たちが息詰まる就職戦争を繰り広げている。

銀行業界の不正採用の影響でいわゆる「銀行考試」が復活するやいなや、「銀試予備校」や「インターネット講義」が生まれて青年たちのサイフを空にするかと思えば、「スカイ(SKY=ソウル大・延世大・高麗大)」学生たちが単位だけでも高く得ようと、期末試験の「既出問題」を金で売り買いする光景まで演出されている。このような状況で、一部の青年たちが就職そのものを自発的に延期して状況はさらに悪化している。時間が経過すればさらに良い職を得ることができるだろうという希望から、苦労して得た職を辞めて新たに就職戦線に飛び込むケースも増えている。

若者の間では青年失業の暗澹たる現実を自嘲する「ウップン(面白いが悲しい)」という新造語が流行のように広がる。就職難によって学校という巣(トゥンジ)を離れることができない学生を指す「トゥンジジョク(巣族)」、歳をとった大学生を指す「ノデディン(歳寄り大学生)」「NG族(No Graduation族)」などが代表的だ。就職できないことから卒業を猶予する学生が多く、毎年「大学5年生」や「大学6年生」が生まれているのが実情だ。

就職難が深刻化するほどに、就業準備生の金銭的な負担も大きくなっている。就職情報サイトの「ジョブコリア」が今年1月、求職者1459人を対象に就職準備費用を調査した結果、1人当たり月平均27万2302ウォンを使うことが分かった。この費用は2016年は22万8183ウォンで2017年は24万713ウォンと、毎年2万~3万ウォンほど増えてきた。求職者が就職に成功するまでは親の支援を受けるだけに、就職準備が長期化すればするほど金銭的な負担が家族に転嫁されるものと解釈される。

最近、すべての2018年夏季研修生の選考で不合格通知を受けた大学生のイム某君(26)は、「期末試験・適正試験・面接まで重なって、さいきんはとても大変だった」とし、「卒業を先送りするしたところで就職できるか約束できないけれど、猶予したほうが有利で、次の学期も学校に残る予定」だという。いわゆる「SKY」という自負心を捨てて久しいという彼は、「いつまで続くのか、絶望的だ」と苦々しさを吐露した。

就職浪人の最初の敗者復活戦である今年上半期の「コンチェ(公採)」と夏季研修生選考まで終わって、就職のために卒業をのばす就職猶予生に続き、規約の無い「就職N数」にとびこむ就業猶予生が続々と登場している。

経済事情がままならない就職準備生は長い就職準備期間に耐えられず、卒業と就職の間でいわゆる「飛び石アルバイト」に乗り出している。

このように卒業猶予生に続いて就職猶予生が増えている理由は、就職難の深化で就職準備期間が1年以上に大きくのびたためだ。新韓銀行が今年3月に発表した 「普通の人の金融生活レポート」によると、昨年の平均就業準備期間は13ヶ月に達した。これは2015年の平均就業準備期間の6ヶ月(就職情報サイトのスペックアップ)に比べると2倍以上に増えた数字だ。
  • 毎日経済_キム・ヒレ記者/カン・インソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-06-18 00:21:41




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア